プロ野球中日、阪神などでプレーした野球解説者の田尾安志氏(69)が2023年12月4日にユーチューブを更新し、今オフ積極的に戦力補強をしている中日を独自の視点で分析し、ダヤン・ビシエド内野手(34)のトレードの可能性に言及した。
「今シーズンの成績が非常に悪かった」
得点力アップが課題の中日は巨人を自由契約となった中田を獲得。スポーツ紙の報道によると、球団は2年契約の年俸3億円程度(金額は推定)を提示し、日本ハム時代に着用した背番号「6」を用意しているという。
今オフ積極的に戦力補強を行い、前巨人・中島宏之内野手(41)、前ソフトバンク上林誠知外野手(28)、前阪神の山本泰寛内野手(30)、板山祐太郎外野手(29)を既に獲得。ファーストのポジションを来季から日本人扱いとなるビシエド、中田、中島らで争うことになりそうだ。
田尾氏は中田の起用法に関して「立浪(和義)監督からすると1塁のレギュラー起用を確約したと思います。故障がなければ必ず中田翔を使いますよと。そういうようなことを伝えたんじゃないでしょうか」とし、ポジションが重なるビシエドに言及した。
「あとはビシエドですよ。ビシエドをどのように使うか。ビシエドは来シーズン日本人扱いになる。他の外国人を使える状況になるが今シーズンの成績が非常に悪かった。8年目にしてすべてワースト。2割4分4厘、ホームランが6本。23打点、得点圏が2割5厘。これはあまりにも悪すぎる。土井正博さんがコーチをしていた時はすごい活躍をした。今は土井さんがいた時と違うスイングになってしまっている。そこを改善できればビシエドは復活できるとみている」
「複数年契約のビシエドは来シーズンまでは年俸補償」
田尾氏は、中田がレギュラーとして起用され、ビシエドと中島は代打要員での起用と予想。ビシエドと中島がベンチに控えることで後半一気に巻き返すチャンスがあるとし、非常に大きな存在だとした。一方でファースト要員が多いことを指摘した上で、ビシエドのトレードの可能性を示唆した。
「ファーストを守る選手が多すぎるということでビシエドのトレードというもの(報道)も出ておりましたね」と切り出し持論を展開した。
田尾氏は「ビシエドは複数年契約をしておりますので来シーズンまでは年俸補償」と説明し「だから3億5000万円出してレギュラーではなく代打の切り札的な形で使うとなると給料が高すぎるということもあるので、もしかすると他球団へのトレードがあるかもしれません。それもある程度の金額をドラゴンズが肩代わりして相手チームがもう少し年俸が少なくてもビシエドが取れる方向になればトレードもあるかもしれないという状況になってきた」との見解を示した。