コンビニエンスストアの集客力に注目し、店内の一部を間借りしてのユニークなサービスが行われている。例えば、ファミリーマートの「鹿児島中央郵便局前店」には、立ち飲みバーが昨年から営業している。
ローソンは日本出版販売と連携。「LAWSONマチの本屋さん」を2023年12月8日、岐阜県の「岐南町伏屋五丁目店」にオープンさせる。
20坪の店舗に書籍6000タイトルが並ぶ
ローソンが日本出版販売と共同で開店する岐阜県の「岐南町伏屋五丁目店」は、コンビニ併設型書店の「LAWSONマチの本屋さん」として営業する。「LAWSONマチの本屋さん」としては青森県、宮城県、茨城県、兵庫県、島根県などに続く10店舗目だという。
店舗面積は約82坪で、このうち書店部分は約20坪。取り扱いは雑誌、コミック、絵本、文庫本、小説、ビジネス書、新書などの約6000タイトルが並ぶ。
ローソンの発表資料によると、「すでにオープンしている『LAWSONマチの本屋さん』では、書籍、雑誌カテゴリーの合計売上高が、全国のローソンの平均と比較して約20倍になる店舗がある」とのことだ。
出張者や常連客が訪れる
ファミリーマートの店内にバー「お酒の美術館」を併設したのは、酒類買い取りの「NBG」(本社・京都)。2022年1月、「お酒の美術館 鹿児島中央郵便局前店」の営業を開始した。バーへのコンビニ商品の持ち込みを可としたことで、コンビニ側にはおつまみの売り上げがアップするなどの効果が生まれているようだ。
バー部分では常時200種類400本以上のウイスキー・ブランデーが並ぶ。ファミリーマートの人気食品に合わせた「ファミチキ専用ハイボール」も用意した。
開店してから2年ほどたつ、「お酒の美術館 鹿児島中央郵便局前店」の状況を関係者に取材すると、「出張で来られた方や常連さんなどリピーターの方も多く、評判は上々です。利用する場面としては、二次会、三次会が終わったあとのお客さんが多く、22時くらいが来客のピークです」と答えてくれた。
なお、NBG本部によれば2024年度はコンビニ各社と共同して、新規店舗110店が目標だ。