2023年11月25日、東武東上線の電車に落書きがされているとして、画像がXに投稿され、話題となった。落書きはカラフルなスプレーアートのようなもので、1つの車両の4分の3程度もの幅を占めている。鉄道会社はどのように対応し、落書きされた車両はその後どうなったのか。J-CASTニュースは鉄道会社に取材した。
「同種事案の再発防止に努めてまいります」
落書きされたのは25日6時12分に森林公園駅発で運行される予定だった電車だ。この落書きにより、運休となった。車両自体は乗り入れている東京メトロ有楽町線のものだった。
東京メトロの広報は被害への対応について、12月1日、J-CASTニュースの取材に対し、「本事案は東武鉄道様の車両基地において発生したため、同社と連携しながら、同日(25日)、最寄りの警察署へ被害届を提出しております」と回答。犯行が行われたと思われる時間については「現在、警察を含めて調査中です」とした。
被害に遭った車両は、洗浄したという。
「森林公園駅から再度、東武車両基地へ入庫し洗浄剤を使用しての手洗い及び車内外の点検を実施し、異常のないことを確認しております。その後メトロ車両基地に入庫後、自動洗浄機にて仕上げの洗浄を実施しております」
今回の落書き被害について、東京メトロ広報部は次のようにコメントし、怒りを露わにした。
「誠に遺憾であり、断じて許すまじき行為であると考えております。既に被害届を提出しておりますが、東武鉄道様と連携しながら、引き続き警察の捜査に協力するとともに、お客様が安心してご利用いただけるよう、同種事案の再発防止に努めてまいります」
東武鉄道の広報は27日、J-CASTニュースの取材に「(夜は)車両は車庫にありましたが、防犯カメラに(犯人の)映りこみは確認できなかった」と明かし、「東武鉄道としては捜査に協力していく」とした。