賃貸住宅前の駐車場で、子供たちを遊ばせていた母親らに対し、部屋に住む男性が注意する様子を撮った動画がX(旧ツイッター)上で投稿され、反響を呼んでいる。
この男性だという投稿者は、母親らが子供たちを叱らなかったとして苦言を呈した。そのときの状況について、男性に取材して詳しく聞いた。
子供を叱らなかったため、母親らを注意しに行ったという
母親4人が駐車場横の道路上で話し込む中で、幼稚園ぐらいの女の子4人と男の子1人が遊んでいる。
駐車場には、車が3台止まっており、女の子2人と男の子がその周りで追いかけっこを始めた。他の女の子2人も、手をつないで後を追いかける。
「ワー!」「逃げろ」と大声を出しており、母親らは、ときどき子供たちの方を見てほほ笑んでいる。子供たちが「すごいね」「イエーイ」と騒いでいると、1階の部屋から男性が出て来て、母親たちのところへ歩いて行く。何か話しかけ、少し話し合うと、母親らは、理解したように子供たちに手招きをし始めた。「行くよ!」と声をかけ、子供たちも集まってくる。男の子は、スマホを持ってまだ駐車場内をうろついており、母親が呼び止めると、この母親と手をつないで出て行った。最後に、駐車場前の大通りの歩道で、母親と子供たちが別れていくところが映っていた。
この動画は、3台のうちスポーツカーなど2台に乗っている「よこ熊」さん(@miocelica)が2023年11月26日にX上で投稿した。スマホの画面録画アプリを使っており、同日の14時23~26分の3分間ほどの映像が、1分40秒に短縮して編集されていた。
投稿では、他人の駐車場で子供たちを遊ばせるのは止めてほしいと母親らに苦言を呈した。子供は叱らなかったといい、母親らを注意しに行ったと明かした。男の子の母親は、投稿者から注意されると、男の子に「一般常識」だと伝えたというが、それなら最初から止めてほしかったと嘆いていた。
投稿については、1万2000件以上の「いいね」が押されており、様々な意見が寄せられている。
「何度かありますがここまでひどいのは初めてです」
意見では、投稿者に同情的な声が多く、「駐車場で、遊ばせること自体がどんなに危険か」「車に傷がついてしまう」「本当に一般常識のない親たち。。。」と母親に批判的な書き込みが相次いだ。
一方で、「時代だな... 俺がガキの頃は、駐車場で普通に野球してた」「遊ぶところが少なくなってきたせいなのかな?」といった声もあった。
動画を投稿したよこ熊さんは11月29日、J-CASTニュースの取材に応じ、戸建てタイプの賃貸住宅に設置した防犯カメラの映像だと説明した。そのままでは長過ぎるため、画面録画アプリで編集したという。
母親らは、映像の前に2~3分ほど子供たちを駐車場で遊ばせており、こうした遊ばせ行為については、「何度かありますがここまでひどいのは初めてです」と明かした。母親らに注意しに行く男性がよこ熊さんだとし、母親らは、よこ熊さんが出てくると、慌てて子供たちを呼んだという。
よこ熊さんの話によると、「駐車場で遊ぶのやめてもらっていいですか?」と注意すると、母親の1人は、「あ、はい。すみません」と謝った。よこ熊さんが「となりの家の方ですか?」と聞くと、「違います」と否定したため、他人の駐車場で子供たちを遊ばせる行為に呆れたと漏らした。遊ばせられる公園は、300メートルほど離れたところにあるという。
母親らは、注意した数分後に、どこかへ散って行った。止めていた車に傷などがないか確認したが、なかったとしている。
動画を投稿したことに対し、母親らからは、29日までにリアクションはないという。投稿のリプライを見ていると、同じような状況で困っている人が大勢いることが分かったと心境を明かしていた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)