「デジタル地域通貨」花盛り 「満足度8割、使うとお得」なのに利用経験は2割、今後の課題は?

対象者が増えると、予算とのバランスの問題が

――あなた自身は利用したことはあるのですか。また、特に注目、評価しているデジタル地域通貨がありますか。

調査担当者 私は居住地にサービスがないため、利用したことがありませんが、社内には都市部のサービスを中心に何人か利用者がおります。先ほどの「かながわPay」を利用している同僚は、キャンペーン時に冷蔵庫を買い替えて、「限度額に近いポイントが還元できた」と喜んでいました。

自分が利用するとしたら、やはり還元率や、還元されるポイントなどの形式、受け取れるタイミングなどを重視するかと思います。

――今後、デジタル地域通貨はますます拡大するでしょうか。また、課題や問題点があるとしたら、どこにありますか。

調査担当者 使えばお得に買い物できるサービスですので、利用によるメリットの周知や、利用開始までのハードルを下げることで、拡大の余地があると思います。また、加盟店舗数も利用者にとっては重要な要素です。使える店舗がどれだけ多いかで、今後根付くかどうかに関わってくるのでしょう。

とはいえ、使える場所や対象者を多くして、期間限定で還元率が高くするとなると、すぐにキャンペーンが終わってしまうということもあるかと思いますので、予算とのバランスが難しい印象です。

(J-CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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