「いただいた命にちゃんと向き合って供養していこう」
しかし、キョンはもともと日本にいなかった特定外来生物であり、千葉県では2021年に策定された「第2次千葉県キョン防除実施計画」のもと、完全排除を目指し取り組んでいる。食材として一般化させることには問題もある。付加価値がついてしまうと、養殖したり地域に放したりする人が現れる懸念があるという。
「キョンはもともと日本にいなかった生き物で、いてはいけない生き物です。これを全滅させないといけないというのは、県庁などと全く同じ見解です。(食材としての価値など)2次的な価値が生まれる懸念はありますが、あくまでもいただいた命なので、美味しく食べたり、皮を利用したりして、供養してあげられたらいいなという思いだけでやっています。キョンに関する我々の取り組みとしては、キョンの殲滅が終わったら、一切終わるという考え方です。でも、殲滅が終わるまでの間は、いただいた命にちゃんと向き合って供養していこうというスタンスです」