埼玉・川越にある「埼玉医科大学総合医療センター高度救命救急センター」の公式X(ツイッター)が2023年11月30日、数日前に患者情報とともに「CT画像」を投稿したところ問題視されたことを受け、アカウントを「無期限での休止」にすると発表した。
問題の投稿は既に削除されている。個人を推察できないよう配慮していたとし、「少しでも救命の現場を目指す方々に興味を持ってもらおうとしてのことでしたが、当センターの信頼を著しく損なう不適切な投稿でありました」とも伝えた。
「今後、信頼回復に努めてまいります」
同アカウントは27日、「これをみたら何に留意して何をしますか?」と問いつつ、患者情報と併せてCT画像を投稿した。投稿はにわかに拡散され、「これ、SNSでやることか?」「患者さんの同意は取れてますか」といった指摘が上がる事態となった。
反響を受けて28日には、「当アカウントで公開する診療情報は、包括的同意を得た上で、個人が特定されぬように配慮し年齢や性別、その他の情報に対して匿名加工したもの」と明かされた。当該投稿は削除するとし、「お騒がせして申し訳ございませんでした」と謝罪した。
さらに30日になって、CT画像の投稿について、「多くの皆様に不快感と不安、不信感を与えるような投稿をおこなってしまったこと深くお詫び申し上げます」と改めて謝罪。背景を詳しく説明した。
「事実関係を確認したところ、掲載にあたってCT画像とともに提示された患者様情報(年齢・性別・受傷事由等)は実際の症例とは異なり、投稿した内容から個人を推察することが出来ないよう配慮していたとのことでした」
「少しでも救命の現場を目指す方々に興味を持ってもらおうとしてのことでしたが、当センターの信頼を著しく損なう不適切な投稿でありました」とも伝え、「皆様からのご指摘を重く受け止め、該当アカウントを無期限での休止といたします」と報告している。施設内でも情報管理に関する教育を行うとして、以下の通り伝えた。
「この度は、不適切な投稿で皆様に不快な思いをさせてしまったこと、誠に申し訳ございませんでした。今後、信頼回復に努めてまいります」
発表は公式サイトにも掲載された。