人手不足深刻で路線バスの減便・廃止が首都圏でも 「バス運転手を長年、ぞんざいに扱ったツケが来た」

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もうお先真っ暗、外国人やAIも頼れない

――ところで、今後どうなるでしょう。バス会社から運転手の賃上げや待遇改善の動きはみられますか。

飯島さん 全国的に運賃を上げる動きが加速しています。運賃を上げた分を賃上げに反映させて、人材を確保しようと各社頑張っています。京王バス(本社・東京都府中市)では、今年9月から初乗りを180円から200円に引き上げ、11月には早くもそれを還元、運転士の初任給を年間で20万円(最大7.8%)引き上げると発表しました。

ただ、2024年から「ドライバーの残業規制」が始まりますから、これまで3人のローテーションで回していた路線に4人必要になります。正直、お先真っ暗だと思います。外国人の運転手を、という意見も聞きますが、これほど運転手の賃金が安い国にわざわざ来てくれるでしょうか。

AI(人工知能)による、自動運転バスの運行も、やっと一定の条件つきで車の運転の全てをシステムが担う「レベル4」の実証実験が始まったばかりです。完全自動運転が可能な「レベル5」はいつになるか見通せません。

私たちは、もっとバスの運転手さんを大事にするべきだったと思います。

(J-CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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