ラーメン二郎が一部店舗で「写真・動画NG」の貼り紙 顧問弁護士に理由を聞いた

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店主会議で注意喚起の提案、各店の判断で貼り紙を出す

   なぜ貼り紙を出しているかについて、名前が出ていた金子正志弁護士は11月28日、J-CASTニュースの取材に応じた。顧問弁護士として、ラーメン二郎の様々なことを判断する営業審査委員会の委員長をしているとしたうえで、次のように答えた。

「お客様の中で、勝手に写真や動画を撮られる方がいます。撮った後にインスタやユーチューブに動画を上げるユーチューバーの方もいるようです。そうしますと、他のお客様が写り込んで、ご迷惑をかけることになります。注意に従っていただける方もいますが、そうでない方もいるようです。実際に、いくつか苦情があったと聞いています」

   金子弁護士によると、写真・動画撮影のマナー違反については、1年以上前から問題になっていた。1年近く前の店主会議で、注意喚起してはどうかと提案があり、各店の判断で貼り紙を出すことになった。

「貼り紙を用意しましたので、実際に貼る店もありましたが、貼らずに個別に注意するだけの店もあるようです。全店で貼っているわけではありません。方法を提示して、選択は店主の判断に任せています。ラーメンのみ写真撮影可とする店は多いのではないかと思いますが、あくまでも各店の判断になります。SNSに投稿も可かどうかも、店によって違うと思います」

   注意喚起の貼り紙を出した効果については、こう話した。

「そこまで問題にはなっていませんので、効果は上がっていると思います。常識の範疇で、写真や動画を撮ってもらえればいいでしょう。投稿者に対して、訴訟を起こしたり刑事告訴をしたりすることは、今のところ考えていません」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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