中島宏之に「レギュラーは厳しい」 中日が4選手獲得も...「この補強で終われば来季もBクラス」

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   球団史上初の2年連続最下位に沈んだ中日が、野手の大量補強に動いた。来季の戦力構想から外れた巨人・中島宏之、ソフトバンク・上林誠知、阪神・山本泰寛、板山祐太郎を獲得したことが2023年11月24日、複数スポーツ紙などで報じられた。板山は育成契約で再スタートを切る。

  • 米国時代の中島宏之(写真:AP/アフロ)
    米国時代の中島宏之(写真:AP/アフロ)
  • 米国時代の中島宏之(写真:AP/アフロ)

「中田翔などレギュラーで計算できる選手を獲得できないと」

   中日の今季390得点はリーグワースト。1試合平均得点が3点以下では白星を積み重ねられない。打線強化が最重要事項だった。実績がある中島、上林の補強は理にかなっていると言えるだろう。

   中島は今季8試合出場で打率.278、0本塁打に終わったが、大きな故障がなく、打撃技術はさびついていない。18年に22本塁打をマークした上林は昨年に右アキレス腱断裂の大けがをしたが、患部の状態に問題はない。内野ならどこでも守れる山本はレギュラーが固定できていない二遊間での活躍が期待される。板山も打撃センスは阪神時代に首脳陣から評価が高かっただけに、新たな環境ではい上がれるか。

   ただ、スポーツ紙デスクは「この補強で終わるようだと来季もBクラスから浮上できない」と厳しい見方を示す。

「中島が1軍で最後に規定打席に到達したシーズンがオリックス在籍時の17年。41歳という年齢を考えても、レギュラーで期待するのは厳しい。上林もソフトバンクでチャンスがなかったわけではない。打撃の再現性に課題があり、コンスタントに良い結果が出せていなかった。阪神で出場機会を失って構想外となった山本、板山を含めて過剰な期待は禁物です。チームを本当に変えたいなら巨人を退団した中田翔などレギュラーで計算できる選手を獲得できないと、上位浮上は望めない」

   立浪監督は来季が契約最終年の3年目。助っ人外国人を含め、今後の補強が注目される。(中町顕吾)

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