プロ野球ソフトバンクが、西武からフリーエージェント(FA)になった山川穂高内野手(32)獲得へ全力を注ぐことになりそうだ。FAで獲得を目指していたオリックス山崎福也投手(31)が2023年11月25日に日本ハムとの契約に合意。これによりFAは山川に一本化される見通しだ。
小久保裕紀新監督(52)の元、来季巻き返しを図るソフトバンクの戦力補強は成功するのか。楽天の元ヘッドコーチで巨人、西武などのコーチを歴任した橋上秀樹氏(57)はJ-CASTニュースの取材に、今オフのソフトバンクのFA戦略を分析。「山川選手を獲得できればほぼ合格点だと思います」との見解を示した。
山川選手の状況では「条件などを強気に言える立場にはない」
スポーツ紙などの報道によると、ソフトバンクは今オフのFAで山川、山崎、西川龍馬外野手(広島、28)の獲得調査を行ったという。現時点で山崎が日本ハム、西川がオリックスへの移籍が決まっている。ソフトバンクは山川に複数年の大型契約を用意しているようだが26日までに動きはない。
獲得候補に挙がっていた山崎の日本ハム移籍が決まったことで山川の条件面などに変化はあるのだろうか。橋上氏は「山川選手が置かれている状況では、条件などを強気に言える立場にはないと思います」と指摘し、次のように持論を展開した。
「新聞報道を見る限り他球団との競合もなさそうですのでソフトバンクでほぼ決まりだと思いますので、今更条件面の見直しはないと思います。ソフトバンクに取ってもらえたらうれしいというのが山川選手の本音だと思います」
橋上氏はソフトバンクのFA戦略は、あくまでも山川獲得がメインだとし「補強ポイントということを考えれば、山川選手を獲得できればほぼ合格点だと思います」との見解を示した。
さらに「山川選手を獲得してそれ以外の選手を取ることができればさらに良いという感じだったと思います」とし、「山崎選手に関しては無理してまで取りにいかなくてもという思いがあったかもしれません。調査報道のあった西川選手にしても無理せず獲得できればそれに越したことはないという感じだったと思います」とした。