「プロパーしか役職就けない」もう古い?「管理職の求人・転職」が増加 人材不足、デジタル化...背景を紐解く

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一般社員に限らず管理職においても、外部人材の登用が増加

   管理職の求人・転職を増やすのはNECだけではない。リクルートが23年7月に公表した調査結果によれば、IT通信業界や建築・不動産業界、電気・電子・機械業界メーカーなど様々な業界で増加傾向にあり、22年度における全体の求人は16年度に比べて3.67倍も増えている。

   藤井HR統括編集長は発表の中で、今回の調査では一般社員に限らず管理職においても、外部人材の登用が増加していることが明らかになったと指摘する。

   同社は、こうした傾向にある要因をどのように考えているのか。藤井氏は取材に、(1)日本全体の構造的な人材不足(2)デジタル化による急激な環境変化――という2つの背景から、既存事業や新規事業を牽引するリーダーが足りなくなったと指摘する。

   人事担当者840人に中途採用する理由を聞いた同社の調査によれば、「特定の専門スキルを持つ人材を確保するため」が46.8%、「既存事業を拡大するため」が43.1%、「特定層(若者や管理職層など)で人材が不足しているため」が35.0%という割合になっている。

   人材不足が特に顕著に現れたのは2013年頃からだという。日本銀行による統計調査をまとめたリクルートのグラフをもとに、景気がどのような状況であれ人手不足だと答える企業が13年頃から増えていると解説する。

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