就活「お祈りメール」で終わらせない 「最終選考まで進んだ実績」を証明する新卒向けサービス

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   就職活動で最終選考まで進んだのに、惜しくも落ちてしまった――。就活生にとっては、希望の会社に入れずショックを受けるだけでなく、それまでに費やした時間がムダになり、その後の就活を続ける意欲も失いかねない出来事だ。

   企業としても、最終選考段階での採用と不採用には紙一重の違いしかなく、計画人数に合わせるため泣く泣く落とす場合も少なくない。そんな双方のストレスを少しでも減らせるサービスの利用が増えているという。

  • 最終面接で落ちるのはショック(画像と本文は関係ありません)
    最終面接で落ちるのはショック(画像と本文は関係ありません)
  • 就活生の2人に1人以上が「就活うつ」の自覚症状があったと回答(ABABA総研の調査より)
    就活生の2人に1人以上が「就活うつ」の自覚症状があったと回答(ABABA総研の調査より)
  • 就活生の3割が、就活中に「死にたい」と思うほど追い込まれていた(ABABA総研の調査より)
    就活生の3割が、就活中に「死にたい」と思うほど追い込まれていた(ABABA総研の調査より)
  • 就活がつらいと感じた原因は「選考に落ちた or 選考落ちが続いたから」が最多(ABABA総研の調査より)
    就活がつらいと感じた原因は「選考に落ちた or 選考落ちが続いたから」が最多(ABABA総研の調査より)
  • 最終面接で落ちるのはショック(画像と本文は関係ありません)
  • 就活生の2人に1人以上が「就活うつ」の自覚症状があったと回答(ABABA総研の調査より)
  • 就活生の3割が、就活中に「死にたい」と思うほど追い込まれていた(ABABA総研の調査より)
  • 就活がつらいと感じた原因は「選考に落ちた or 選考落ちが続いたから」が最多(ABABA総研の調査より)

熱烈なファンがアンチになることを防ぐ効果も

   このサービスはABABA(大阪・吹田市)が運営する「お祈りエール」。選考に落ちた人に対し、「今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます」の文言とともに送られる「お祈りエール」に、応援の気持ちを添える意味が込められている。

   「お祈りエール」に入れるのは、単に応援だけではない。企業は「今後の就職活動も最後まで頑張って」というメッセージとともに、こんな文言を差し込むことができる。

"弊社の最終選考まで進んだ実績をアドバンテージとして、スカウトを受け取ることのできる「ABABA」というサービスがございます。下記の専用リンクよりご登録いただくと、弊社の最終選考まで進んだことが証明され、多くの企業様からスカウトが届きます。リンク先をご覧いただき、必要があればぜひご活用ください。"

   リンク先は、ABABAが運営する新卒特化のダイレクトリクルーティングサービスだ。就活生は、最終面接まで進んだ企業名やプロフィール情報などを入力し、最終選考への案内メールのスクリーンショットなどを提出。これが「最終面接まで通過した人」の証明になる。

   この情報は契約企業に公開され、興味を抱いた採用担当者は就活生にスカウトメールを送ることができる。これにより、就活生は書類選考や面接が免除された状態で、平均25通のスカウトを受け取ることができるという。

   大手企業の場合、数百人から千人におよぶ新卒採用を行う一方、最終選考で落ちる人の数が数百人にのぼる場合もある。最終選考まで進んだ実績が認められるサービスの案内は、選考に落ちた人のショックや悔しさを和らげ、熱烈なファンがアンチになることを防ぐ効果も期待できる。

   また、就活後半時期に内定辞退が生じて採用計画が未達になるおそれが出たときに、他の企業で最終選考まで進んだ人材を自社の選考プロセスに取り込むことは、企業にとってまったくのゼロベースで探すよりも効率的だ。

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