電車で泣く赤ちゃんへの「ブチギレ」騒動、子育てのしづらさ浮き彫りに 「不寛容な社会」に挑む3社の取り組み

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JR東海の取り組み「お子さま連れ専用車両」「多目的室案内サービス」

   JR東海は、23年12月25日から24年1月8日まで東海道新幹線のぞみ号12号車に「お子さま連れ専用車両」を1日片道1~2本設置している。

   11月17日、取材に応じた東京広報室は、導入した経緯について次のように語る。

「09年、新幹線乗務員の『小さなお子様と乗車される方が、お子様が騒いだりするたびに肩身の狭い思いをされている』という意見をきっかけに、お子さま連れのお客様が、周りに気兼ねなく、安心して乗車できるような車両の運行を企画し、10年から『お子さま連れ専用車両』の前身である『ファミリー車両』の販売を開始しました」

   反響については「大変好評をいただいております」とし、利用客からは「いつもは周りの方に騒いでご迷惑をおかけしないかハラハラしながら帰省していたため、移動にストレスを感じていましたが、今回は泣き声や話し声を気にせず、気軽に乗れたので助かりました」といった声が届いていると明かした。

   JR東海は、他にも11月から東海道新幹線の新しいサービスとして「多目的室案内サービス」を開始した。 14日、取材に応じた担当者によると、空いていれば授乳等で使用できる。これまでは乗務員に声がけをして鍵を開けていたが、QRコードが設置されており利用客自身で乗務員を呼ぶことができ、よりスムーズに利用できるようになるという。

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