「iPhone」は若い女性、「Android」はおじさんが多い謎 スマホのOSシェアは五分五分だが

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スマホスキル高い格安スマホに「Android」が6割以上

――「iPhone」は若い女性(10代~20代)に圧倒的に支持されていますね(8割以上)。同じ女性でも30代(6割以下)、40代(5割以下)に比べると、違和感さえ覚えます。これはなぜでしょうか。

たとえば、NTTドコモのモバイル社会研究所の調査(モバイル社会白書2023年版)などによると、若い女性(10代~20代)が「1日にスマホを見る時間が4時間以上」の割合が70%を超えており、スマホ漬け状態になっています。同世代の男性が50%前後ですから、スマホと接する時間は群を抜いています。

また、フリック入力をする割合も若い女性(10代~20代)は47%で、同世代の男性が33%ですから、こちらも群を抜いています。LINEやインスタで女子同士の連絡を頻繁にとっているからと思われます(J-CASTニュース「フリック入力」15~24歳女性が断トツに多い ガラケー世代の「トグル」だとスマホ生活に差が?)。

こうした若い女性特有のスマホの使い方と、「iPhone」の機能、商品特性がマッチしているということはあるでしょうか。

調査担当者 おっしゃるとおり、若い女性のほうがスマホを通してSNS等で周囲とつながる場面が多く、周りがみんな「iPhone」だから「iPhone」にするという人も多いと考えられます。「iPhone」のほうがケースなどアクセサリーの種類が豊富であることも、特に若い女性に人気な要因であると思います。

私自身(女性)も以前は「Android」だったのですが、現在は「iPhone」を使っています。友人に「iPhone」が多いため写真などの共有がしやすいのと、ケースなどのアクセサリーも充実している印象があったので「iPhone」に変えました。

すごくこだわりがあるわけではなく、価格的にも安かった「iPhone SE」の第2世代を使っています。「iPhone SE」が「iPhone」シリーズの人気トップになったのは、低価格であることと、扱いやすいサイズ感であることが魅力となっているかと思います。直近のシリーズに関しては価格がネックになっている人も多いのではないでしょうか。

――通信サービス別のOSのシェアのグラフも非常に面白いものでした。オンライン専用ブランドやキャリアサブブランドといった若い世代向けのサービスに「iPhone」が多いのはわかりますが、意外だったのは格安スマホ(MVNO)に「Android」が63%もいることです。

格安スマホといえば、スマホのスキルが高く、こだわりを持つ、若い世代が多いという印象を受けますが、これはどういうわけでしょうか。彼ら/彼女らになぜAndroidが受け入れられるのでしょうか。

調査担当者 通信サービス契約の際、端末とセットで販売することが一般的ですが、格安スマホは「iPhone」のセット販売ができている会社が少ないのです。Appleとの契約で販売量を求められるためです。

また、格安スマホ利用者はモバイル関連のリテラシーが高い、かつ料金の安さを重視する人が多いため、多様な端末があり、価格も「iPhone」に比べ比較的安価な「Android」を選ぶ傾向にあると考えられます。

(J-CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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