アイドルにK-POP「推し活」には「推し色」を 「つながり」感じ応援のモチベーション高まる

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   メルカリ(本社・東京)は2023年10月31日付の発表資料で、「今注目の"推し"にまつわる経済活動」について言及した。フリマアプリ「メルカリ」における全カテゴリー取引数は、1位「キャラクターグッズ」、2位「アイドル」、3位「K-POP」となった。昨今では、K-POPとアニメフィギュアの取引量が、2年間で約2倍増えており、推し活のツールとしてメルカリが使われていると分析する。

   推し活でもう1点、触れられたのが「色」の重要性だ。

  • 推し活には必須のサイリウム
    推し活には必須のサイリウム
  • メルカリが発表した全カテゴリー取引数の上位
    メルカリが発表した全カテゴリー取引数の上位
  • 推し活には必須のサイリウム
  • メルカリが発表した全カテゴリー取引数の上位

「無意識に推しのテーマカラーを収集」

   メルカリのリリースには、以下の記述がある。

「メルカリが9月に実施した調査では、趣味の中に推し活が含まれたり、無意識に推しのテーマカラーを収集するなど、作品を楽しむ方法もさまざまですが、特にグッズに関しての消費は多く、『メルカリ』上でも昨今顕著にその状況が見られます」

   人気キャラやアイドルのテーマカラーと同じ色のグッズを購入したり、身に着けたり、飾ったりするために収集して楽しむ人もいるようだ。

   ニッセイ基礎研究所の廣瀨涼研究員は、「オタク×色――『推し色』からみる推し活市場の広がり」(2023年8月3日付)というリポートを公表している。色と推し活の関係について、「推し活をする者にとって自分の好きなキャラクターの色を消費することは、推しと自身との間に自分だけの意味を見出す要素になっている」との考えを示している。

   J-CASTニュースBizは、廣瀨氏に詳しく話を聞いた。

若者は5、6人の推しがいるのはザラ

   「自分の好きなキャラクターの色を消費すること」について、廣瀨氏はこう説明した。

「一番大きい効果は公式グッズ以外のありとあらゆるものから、推しとのつながりを感じられることでしょう。色をコンセプトに消費することは自分と推しとの関係性を強化し、効果としてこれからも応援していくモチベーションが高まることがあります」

   最近では、公式以外の「推しカラー」グッズを手に入れる人がいるという。「Z世代では、オタク活動も推し活動もカジュアル化の傾向があります。いまの若い人には5、6人のアイドルやキャラクターの推しがいるのはザラ」と廣瀨氏は指摘したうえで、次のように話した。

「そこで推しカラーグッズであれば、対象とのつながりも感じられ、ライブの時に推し色をまとうことで推しからの認知や、ほかのファンに熱量を示すことができます。推しカラーグッズを入手して楽しむと、よりカジュアルに推し活を楽しむことができます」。
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