北朝鮮の偵察衛星「フライング」の理由とは 悪天候避けた?戦略的に深夜に?韓国メディアの見方

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金正恩氏は「米軍の主要軍事基地区域を撮影した航空宇宙写真を見た」

   一方で、打ち上げの予告期間はあと1週間以上あるため、天候が回復するのを待って打ち上げれば良いとの見方もできる。そうせずに打ち上げを前倒した点については「韓・米・日の監視態勢を避けて戦略的に深夜に奇襲発射をしたという意見もある」とみている。

   12月1日までに追加の発射が行われる可能性もある。松野博一官房長官は11月22日午後の記者会見で、

「今後も衛星打ち上げを目的とした発射を強行する可能性が考えられる」

と言及している。

   北朝鮮は「偵察衛星『万里鏡(マンリギョン)1号』を軌道に正確に進入させた」と主張する一方で、「現時点で地球周回軌道への衛星の投入は確認されていない」というのが日本側の立場。

   仮に衛星が正常に稼働していれば、上空から日韓の写真を撮影することも可能になるはずだ。朝鮮中央通信は11月22日夕、金正恩総書記が国家航空宇宙技術総局平壌総合管制所を視察し、

「11月22日午前9時21分に受信した太平洋地域グアム上空からアンダーセン空軍基地とアプラ港など、米軍の主要軍事基地区域を撮影した航空宇宙写真を見た」

と報じた。ただ、配信された写真は金正恩氏と管制室の全景の写真の2枚。衛星がどんな写真を撮ったかは読み取れない。今後、こういった映像やデータを国営メディアで誇示するかが焦点になりそうだ。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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