男性は結婚するとiPhone比率が高くなる 女性は全く変わらないのに...調査担当者の説明は

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   結婚した男性は独身男性よりiPhoneを使う割合が高い、という驚きの調査がまとまった。しかも、女性の場合は、結婚していても独身でも、全く同じ割合だという。

   NTTドコモの研究機関、モバイル社会研究所(東京都千代田区)が2023年11月16日に発表した、「【ライフスタイル】配偶者と同居している男性は、同居していない人よりもiPhone比率が高い」という調査でわかった。

   いったいなぜ、男性と女性との間で、既婚か独身かでiPhone利用に差が出てくるのか。調査担当者に聞くと――。

  • なぜ結婚男性にiPhone比率が高いのか?
    なぜ結婚男性にiPhone比率が高いのか?
  • (図表)性別・年代別・同居配偶者の有無別iPhoneユーザーの比率
    (図表)性別・年代別・同居配偶者の有無別iPhoneユーザーの比率
  • なぜ結婚男性にiPhone比率が高いのか?
  • (図表)性別・年代別・同居配偶者の有無別iPhoneユーザーの比率

結婚男性は独身より、iPhone比率が5~9%高い

   モバイル社会研究所の調査(2023年1月)は、全国の15歳~79歳の男女6202人が対象。【図表】は、スマートフォン所有者(最もよく使う端末がiPhoneまたはAndroidスマホの人)のiPhone比率について、結婚しているかどうかに着目して、性別・年代別に示したものだ。

   これを見ると、男性のiPhoneユーザーの比率が、20~30代(プラス5.9%)、40~50代(プラス9.4%)、60~70代(プラス5.1%)と、各年代とも同居配偶者がいる男性のほうが、いない男性よりも高くなっていることがわかる。全体的に5~9%ポイントほど既婚か独身かで差があるわけだ。

   ところが、女性のiPhoneユーザーの比率を見ると、同居配偶者がいるか、いないかに差がほとんどない。むしろ、20~30代では同居配偶者がいないほうが0.4%、60~70代でもいないほうが0.3%、iPhoneユーザーの比率が高くなっているありさまだ。

   なぜ、これほど男女で差があるのか。J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を担当したモバイル社会研究所の吉良文夫さんに話を聞いた。

――ズバリ、結婚している男性のiPhone比率が、全世代を通じて結婚していない男性より高いのはどういう理由からですか。何か、iPhone特有の機能、商品特性などが影響しているのでしょうか。

吉良文夫さん 男性は結婚などに伴い、同居配偶者の端末機種に合わせる傾向が強いからだと推測しています。女性のiPhone比率は男性よりも高いので、結果的に配偶者と同居している男性のiPhone比率が高まったのだと推測しています。

iPhone特有の機能、商品特性が夫婦に好まれる、あるいは結婚に関係するという可能性を全否定することはできません。しかし、女性のiPhone比率については同居配偶者の有無にほとんど影響を受けていないので、iPhone特有の機能、商品特性が調査結果に顕著な影響を与えているとは考えていません。
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