「何でも報じていいというわけではない」
影山氏は「報道は自由でなければならないし、何らかの制約を受けてはいけない」と話すとともに、メディアは「弱きを助け強きを挫く」役割が大事だと訴える。
しかし、「弱き者を挫く時に『報道の自由』を主張していませんかと問いたいです」とも疑問を投げかける。羽生さんの件のほか、ジャニーズ問題などでも「メディアに対する不信感が広がっているように感じます」と述べる。
「プライバシーの配慮と報道の自由、1人の人間としての良心で、こうしたバランスを考えなければいけない。バランスのウェイトは昭和から令和にかけて変わりつつあるので、報道の自由はもちろん重要だけれども、何でも報じていいというわけではないですよね」
離婚発表では、誹謗中傷や無許可の取材・報道に注意喚起している。影山氏は「メディアに対する指摘があるため、メディアも報道の内容を客観的に検証するべきです」と提言。現状では、羽生さんの報道に対する検証を確認できていないと話す。
こうした検証がメディアに対する不信感を回復させることに繋がるという。「反省すべき点は反省したり、報道の意図とは違った形で受け手に受け止められたと明らかにしたりするなど、検証すべきだと思います」と説明した。