飲食チェーンで、「デカ盛りメニュー」が続々と登場している。10~11月に、びっくりドンキー、COCO壱番屋、ガスト、かつやでボリューム感のある期間限定メニューが投入された。
こうしたメニューは個人店でも提供されるが、今回J-CASTニュースBiz編集部では、チェーン各社に絞って取材。デカ盛りメニューには、ある「狙い」を込めているところもあるようだ。
400グラムハンバーグ、「肉塊」カレー
びっくりドンキーは2023年10月4~13日、「ガリバー計画」キャンペーンを実施。普段は150グラムと300グラムで提供するハンバーグメニューを、400グラムの大きな「ガリバーバーグ」として提供した。ほかにも「ガリバーサラダ」や「ガリバーフライドポテト」、「北海道ガリバーソフト」など、デカ盛り系メニューをそろえた。
カレーハウスCoCo壱番屋では、11月6日から「ホロ肉ドカンと豪快カレー」を全国500店舗で数量限定販売した。ポークカレーとライスの上に、よく煮こまれてやわらかい肉塊を乗せて提供。肉の量はレベル1~4に設定した。レベル4になると、見た目の肉の迫力がすごい。特徴は「ココイチ史上最大の肉塊」に「シャリアピンソース」をつかっていることだという。
今年4月にも期間・店舗限定で発売されたメニューだ。CoCo壱番屋を取材したところ、500店舗で再販に向けた各種準備を進めた結果、たまたまこの時期の提供になったという。
かつやは今年、これまで「天津飯チキンカツ」や「牛バラ焼きとロースカツの合い盛り」などボリュームのあるメニューを提供。11月17日から「タレカツ」を投入した。どんぶりに盛ったごはんの上にヒレカツ1枚、エビフライ2本、鶏ささみカツ2枚を乗せ、たれをしみこませた。
「ユニーク」を目指した
かつやを運営するアークランドサービスホールディングスを取材した。かつやでは、ボリューム満点な食事の提供を目指しているという。さまざまな揚げ物が乗った「タレカツ丼」のコンセプトについて、同社広報はこう説明した。
「かつやの新メニューは『正統派』、『合い盛り』、『クスっと笑えるユニークなもの』を提供するようにしている。今回は『ユニーク』を目指した商品、SNSや口コミで話題になることを狙っている」
売り上げについて、「初速が今までよりも早い。師走や年末作業に追われている働き世代が食べているものと思われる」とアピールしていた。