毎月スマホ料金支払い「格安スマホ」だけ1割アップ 調査担当者がむしろ「評価」した理由

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   若い世代に支持者が多い「格安スマホ」だが、毎月のスマホ支払い料金をみると、利用者の月額料金がグンと上昇していることが、モバイル専門の市場調査を行うMMD研究所(運営元はMMDLabo、東京都港区)が2023年11月14日に発表した「2023年9月通信サービスの料金と容量に関する実態調査」でわかった。

   しかも、大手キャリアやサブブランドなどの利用料金は軒並み下がっているのに、格安スマホだけが上がっているという。いったいどういうわけか。調査担当者に聞くと――。

  • スマホ料金いくら使っている?
    スマホ料金いくら使っている?
  • (図表1)通信サービス別平均月額料金(MMD研究所作成)
    (図表1)通信サービス別平均月額料金(MMD研究所作成)
  • (図表2)通信サービス別平均月額料金の推移(MMD研究所作成)
    (図表2)通信サービス別平均月額料金の推移(MMD研究所作成)
  • (図表3)通信サービス別データ容量プラン(MMD研究所作成)
    (図表3)通信サービス別データ容量プラン(MMD研究所作成)
  • (図表4)直近で利用したデータ容量(MMD研究所作成)
    (図表4)直近で利用したデータ容量(MMD研究所作成)
  • スマホ料金いくら使っている?
  • (図表1)通信サービス別平均月額料金(MMD研究所作成)
  • (図表2)通信サービス別平均月額料金の推移(MMD研究所作成)
  • (図表3)通信サービス別データ容量プラン(MMD研究所作成)
  • (図表4)直近で利用したデータ容量(MMD研究所作成)

格安スマホの利用料金だけ369円増加

   MMD研究所の調査は、毎年1回行っている定点観測調査。今回(2023年9月22日~27日)はスマホを利用している18歳~69歳の男女3万6331人が対象。対象に選んだのは、「Rakuten最強プラン」を含む「大手4キャリア」と、「Rakuten最強プラン」を除く「大手3キャリア」、そして「オンライン専用プラン」、「キャリアサブブランド」、さらに「MVNO」(格安スマホ)の5つの通信サービスだ。

   ちなみに、MMD研究所では、キャリアサブブランドは「UQmobile(au)」と「Y!mobile(SoftBank)」、オンライン専用プランは「ahamo(docomo)」「povo(au)」「LINEMO(SoftBank)」を指している。サブブランドには店舗があり、オンライン専用プランは手続きやサポートを含め、基本的にはオンラインで完結するプランとなっているからだ。ただし、「ahamo」のみ有料で、ドコモショップで契約のサポートを受けることができる。

   通信会社に支払っている平均月額料金(通信+通話+端末)をみると、「大手4キャリア」が8888円、「Rakuten最強プラン」を除いた「大手3キャリア」が9498円、「オンライン専用プラン」が6500円、「キャリアサブブランド」が5063円、「格安スマホ」が4258円となった【図表1】。

   2020年10月調査からの推移を見ると、特に前回(2022年9月)に比べ、大手4キャリアユーザーが25円、大手3キャリアが27円、キャリアサブブランドが9円減少と、軒並み下がっているのに、格安スマホだけが369円も増加する結果となった【図表2】。

   また、現在契約している通信サービスの月間データ容量プランを聞くと、「小容量(7GB以下)」が最も多いのが「格安スマホ」(70.8%)で、次いでキャリアサブブランド(61.1%)、大手3キャリア(46.7%)、大手4キャリア(41.2%)となった。唯一、オンライン専用プランだけが、「中容量(8GB~30GB)」(67.0%)のユーザーを突出して多い結果となった【図表3】。

   実際に、データ容量プラン通りに使っているのだろうか。直近で利用したデータ容量を聞くと、大手4キャリアと大手3キャリアでは、概ね、データ容量プラン以内に収まっているが、オンライン専用プランとキャリアサブブランド、そして格安プランでは、ややデータ容量をオーバーする傾向が見られた【図表4】。

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