プロ野球中日OBで元コーチの荒木雅博氏(46)と英智氏(47)が2023年11月20日に公開されたユーチューブ「野球いっかん!」に出演し、巨人を自由契約になった中田翔内野手(34)に「名古屋は遠くない」「関東で家に帰れますし」などと中日の「地の利」を猛アピールした。
フリーエージェント(FA)権を保有していた中田は15日に巨人との複数年契約を合意の上で解除して自由契約となった。スポーツ紙の報道によると、中田はスタメン出場の機会を求めて移籍を選択したという。中田は今季92試合に出場して打率.255、15本塁打、37打点を記録した。
「ファーストコーチャーにいると守備のうまさが良く分かる」
スポーツ紙の報道によると、複数の球団が中田に興味を示しており、中日も移籍先候補に挙がっている。
中田が自らの意思で契約を解除したことについて英智氏は「複数年の途中でも自分から切ってまででも外に出ていきますと。すごいですね」と驚きを隠さず、「ゲームに出たい人でしょうね」とした。
荒木氏、英智氏ともに中田の守備力を高く評価した。中日のコーチ時代、巨人戦で中田の守備を見てきたという英智氏は「ファーストコーチャーにいると守備のうまさが良く分かる」とし、「(中田との距離が)近いから息遣いまで感じ取れるけど全然慌てない。厳しい場面でも同じテンションでサラっとプレーできる」と評した。
「横浜行った時はすぐですから。関東で家に帰れますし」
中田の中日加入を望む両氏は、口を揃えて名古屋の交通事情の良さを猛アピール。荒木氏が「名古屋は悪くないですよ」と強調すると、英智氏は「関東のチームの人に聞くと、渋滞遅刻がたまにあったりするけれども名古屋でそれは言い訳にならない。『すいません。渋滞で遅刻しました』というのは絶対ない」と車移動のスムーズさを長所とした。
さらに荒木氏が「パ・リーグの移動の激しいところからセ・リーグのジャイアンツに来て。広島は遠かったですけどもセ・リーグの中でドラゴンズは(位置的に)真ん中ですよと。(試合は)関東が多い」とアピールすると、英智氏は「横浜行った時はすぐですから。関東で家に帰れますし」と付け加えた。
荒木氏は18年に現役を引退してから今季まで中日のコーチを務め、英智氏は13年から22年まで中日でコーチを務めた。