選考に利用される「タイプ3」それを意識して参加を
J-CASTニュースBiz編集部は、調査を行なった「就職みらい研究所」の栗田貴祥所長に話を聞いた。
――これまで就職活動で「インターンシップ」と呼ばれていた「インターンシップ等キャリア形成支援プログラム」が、4類型化されたことを「知っている」学生が約43%という数字、どう評価しますか。個人的には「ずいぶん少ないな。就活、大丈夫かな」と不安になりました。
就職みらい研究所が今年10月26日に発表した調査だと、今年9月時点でプログラムに参加した学生が約85%もいましたが、制度が変わったことを知らないで参加した人が多いということでしょうか。
栗田貴祥さん 4類型化された初年度ということもありますが、43%という数字は、低いと思っています。学生の皆さんのほとんどが、インターンシップ等に参加したり、就活したりすること自体、初めての経験だと思うので、インターンシップ等の考え方が変わった詳細を知らないままに活動していたとしてもやむをえないことかもしれません。
いずれにしろ、認知度としては高くない数字と認識しておりますので、今後、学生の皆さんに、4類型の認知が広まり、その仕組みが理解されることを期待するとともに、我々も、学生の皆さんへの認知・理解に努めていきたいと思います。
――企業が採用選考に利用できるようになった点で、特に重要なタイプ3について知っている人が約44%しかいない点も気がかりですね。
栗田さん タイプ3のインターンシップは、参加学生の情報を企業側は採用活動に活用することが認められ、卒業・修了年次の前年3月以降は広報活動に、卒業・修了年次6月以降は採用選考活動に使用できるようになりました。
たとえば、企業は、タイプ3に参加した学生の評価情報などを6月以降は採用選考活動に活用でき、評価の高い学生については、1次選考を免除するなどの対応をとることが可能となったということです。
特に、志望度の高い企業のタイプ3に参加する学生にとっては、そこでの評価が選考に大きな意味を持ってくるということだと思いますので、学生の皆さんは、参加されるプログラムがタイプ3であるかどうかの事前確認をしておくことをお勧めします。