若者よ「シングル高齢者研究」結果を見よ 男性のうち経済困窮1位は未婚、一方、ポジティブ1位は未婚女性

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家庭の家事育児分担が「女性5対男性5」にならないと

――いやあ、パワフルな未婚女性、万事消極的な未婚男性。同じ「未婚」でも、これほど生涯のベクトル方向が違うとは驚きです。

ところで、シングル志向の若者が増えていますね。たとえば、2022年9月に国立社会保障・人口問題研究所が発表した「結婚と出産に関する全国調査」を見ると、「一生結婚するつもりがない」と答えた男性が17.3%、女性が14.6%と、過去最高の割合。結婚したくない理由について、「行動や生き方が自由」と独身生活の利点を上げる人が多くいました。女性では「仕事に集中したい」という理由が目立ちました。

また、結婚相手の条件では、男性は女性の経済力を重視する割合が高くなり、逆に女性は男性の家事育児の能力や姿勢を重視する割合が大きく上昇したのが特徴です。こうした傾向をどう思いますか。

坊美生子さん 日本の経済力が下がり、日本人の平均給与が1990年代よりも低くなっていますから、結婚したくない若者が増えることは、よく理解できます。親世代では普通だった、マイホームを1人で建てられる若者がどのくらいいるでしょうか。

男性の平均給与が低下した一方、子どもの教育費は上昇したことで、結婚相手の女性にも経済力を求めようになり、結婚相談所の女性会員では、「仕業」や専門職が、成婚確率が高いそうです。しかし、女性にとっては、育児をしながら働き続けることは、今でも大変です。いくら、企業では女性の活躍や男性の育休取得が促進されてきたといっても、問題は社会の根強い「性的役割分担」意識の強さにあります。

いくら企業で女性の活躍をうたっても、肝心の家庭での家事育児の分担が、妻5対夫5になっていなければ、仕事にかけられる時間が限られるため、妻が職場の基幹的な業務を続けたり、キャリアアップしたりするのは大変です。妻9対夫1、あるいは8対2という家庭も多いのではないでしょうか。一方、職場では、女性にも男性と同等の働き方や「成果」が求められます。男女共働きが進んだといっても、夫婦が共に家事育児をする状況になっていなければ、女性が本当に働き続けやすい社会になったとは言えません。
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