787は「南極での総排出量と環境負荷を減らすのに役立つ」
滑走路の整備は2年かけて行われ、05年に完成。それ以前は、数週間の船旅に加えて、雪と氷の上を約250キロにわたって移動する必要があったが、滑走路の完成で輸送効率が飛躍的に向上した。これまで、ボーイング737型機や767型機が着陸したことはあったが、さらに大きい787型機の着陸に成功したことで、さらに効率が上がるとみている。
ノルウェー極地研究所の発表では、カミラ・ブレッケ所長が787型機着陸の意義を
「このような大型機を着陸させることは、トロールへの物流にまったく新しい機会を開くことになり、南極におけるノルウェーの研究強化にもつながる」
と説明。「最も重要なこと」として挙げたのが、近代的な大型機を利用することで実現できる環境上のメリットで、「南極での総排出量と環境負荷を減らすのに役立つ」とした。787は767といった従来機種に比べて燃費が良く航続距離が長い点も、環境負荷低減に貢献している。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)
Largest aircraft ever to land on #TrollAirfield!
— Norsk Polarinstitutt // Norwegian Polar Institute (@NorskPolar) November 16, 2023
"This demonstrates our capability of performing more effective flight operations to #Antarctica by carrying a larger scientific/logistics crew, more cargo with a smaller environmental footprint", says NPI-director, Camilla Brekke, pic.twitter.com/7vjsSw0gPI