日本一の漫才師を決める大会「M-1グランプリ2023」3回戦で、吉本興業所属のお笑いコンビ「ゆかいな議事録」が披露したネタがSNSで物議を醸している。
「韓国の政治家って自分の支持率が下がると、すぐ反日に転じるじゃないですか」「日本人の8割が嫌いなもの...中国です」といった台詞が登場するネタに対し、「ヘイトスピーチじゃん」などと批判する声や「面白かった」などと擁護する声が上がっている。
「これを全カットせずYouTubeに流せる運営の神経もわからん」
物議を醸したのは、2023年11月13日にYouTubeに公開された「M-1グランプリ」3回戦の動画だ。
ゆかいな議事録は、韓国政治家の対応を「すぐ反日に転じる」などと揶揄する発言をしたあと、「自分がピンチの時に相手の怒りをより嫌いなものに背けさせたら回避できるんじゃないか」と切り出した。
その後、中国に関する政治ネタを披露し、「日本人の8割が嫌いなもの...中国です」「ふざけんなよ!習近平!」「チャイニーズルッキズムやめろ」などの台詞が登場。YouTubeのコメント欄には「ゆかいな議事録最高過ぎる」「議事録面白かった」などの声が上がった。
一方、「やってる事は政治風刺というよりヘイトスピーチだな」「ゆかいな議事録聞いてて不愉快だな」など批判の声が上がった。また、「これを良しとして動画化するM1運営にも管理責任あるだろ」「これを全カットせずYouTubeに流せる運営の神経もわからん」など、M-1グランプリ運営に責任を求める声も上がった。
ツッコミの長島聡之さんは14日、「一夜明けて批判がより白熱してる!笑 白熱しすぎて批判の矛先がM-1運営にまで飛び火してる!!笑」と反応。16日には、今回の件を取り上げた女性自身の記事のURLを引用しながら、「M-1三回戦のネタの件がまさかのネット記事に!?」などと述べた。
今回のネタを運営はどのように考えているのか。SNSでの指摘をどのように受け止めているのか。今後、何か対応を検討しているか。17日13時頃、M-1グランプリ事務局に取材を申し込んだところ、同日21時までに回答は得られなかった。