「ネット上で退会できるように改めるべき」
今回の投稿について、係長さんは11月16日、J-CASTニュースの取材に応じ、ネット上での退会手続きで電話やチャットまでさせられることについて、こう述べた。
「ネット上で退会できるように改めるべきだと思います。アンケートだけならまだわかるのですが、アンケートを複数回行った先に電話・チャットというのは、私には異常に感じており、ポストを見る限り多くの人が共感しています」
なぜDAZN側が手続きを複雑にしているのかについては、1つは、退会を引き留めるためではないかと、係長さんは推測した。さらに、ひいきにしているチームなどを聞くアンケートをして、動画への投資効率を上げるのに使うのではないかとの見方も示した。
そこで、退会を引き留められたり、電話などでの連絡を求められたりするのか実際に確かめようと、J-CASTニュースの記者も17日、18時過ぎから退会を試した。
電話やチャットが案内されるまでは、前出の係長さんが投稿した通りの内容だった。まず電話をかけると、記者の前に会話を待っている客がいると伝えられた後、数秒で担当者に電話がつながった。今度は、チャットを試すと、デジタルアシスタントが反応して、担当者がいるか確認すると案内があった。
これも、数秒で担当者がチャットに出て、まず退会の意思を改めて聞かれた。続いて、手続きを始めるとして、やはり係長さんと同様、退会理由をまた質問してきた。理由を書くと、1点お知らせがあるとして、最初の3か月が無料の年間プランへ変更でき、お得になる額の提示があった。これを断ると、さらに最終確認として、最大180日アカウントを停止でき、希望日に自動的に再開される一時停止機能の利用が便利だとして勧められた。
そして、退会の方を依頼すると、やっと手続きに入った。30日前までの退会通知期間の終了後に退会になると告げられ、不明点なども聞かれる。ないことを答えると、「承知いたしました。お時間をいただきありがとうございました」などと返答があり、チャットが終了した。電話した部分を除くと、退会手続きを始めてから、10分ぐらいが経っていた。