安室奈美恵さんの曲消えて感じたサブスクの怖さ ある日突然データにアクセスできなくなる

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   2018年に引退した安室奈美恵さん(46)の楽曲が、サブスクリプション(サブスク)各サービスで2023年11月16日までに利用できなくなった。「Apple Music」や「Spotify」では17日時点現在も、他の歌手とのコラボ楽曲などを除き、利用不能となっている。

   サブスクは今や楽曲、書籍、動画といった多様なコンテンツを、どんなに利用しても定額制というメリットが強調されることが多い。半面、予告なしの打ち切りがあり得るというデメリットは常について回る。

  • 実は、「自分のもの」にはなっていなかった!?
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解約するとデータは削除

   安室さんの楽曲提供停止の一件は、配信サービス側の都合であり、ユーザー側としてはいかんともしがたい。

   一方で、ユーザー側の動きがきっかけでコンテンツが利用不能になることもある。サブスク契約を解約した際、「コンテンツも利用不能になる」という規約を見落としてしまい、有効期間を満了した後になって驚くといったケースだ。この場合、売る側は配信を続けており、契約終了したユーザーのみがコンテンツにアクセスできなくなる。

   例えばLINE MUSICでは、退会時の注意事項に「プロフィール情報やダウンロード購入した楽曲のデータなどが削除されます」「削除されたデータは復元できません」と明確に書かれている。

   CDのような「モノ」として購入していれば、それ自体が壊れない限りは、関係者の都合にかかわらず手元から「曲が消える」ことはない。サブスクと単純に比べられないが、お金を払ってダウンロードしたコンテンツが契約終了後に失われるのは、なんとなく釈然としない気もする。

   ユーザーの解約によってコンテンツが利用不能になる点について、ITジャーナリストの井上トシユキ氏は、こう指摘する。

「『それがサブスクだ』と言われればそれまでですが、契約期間内だけとはいえ、毎月料金を払っていたのは事実。にもかかわらず、使用していたコンテンツのデータまで利用不能になるのは正直いただけない。法律的には利用不能になっても問題ないのでしょうが、バランスは悪いと思います」

   今後、ユーザー側にプラスになる何らかの改善があっても良いのではないかとの考えだ。

(J-CASTニュースBiz編集部 坂下朋永)

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