「oricon ME」(本社:東京)が2023年10月に発表した調査結果によると、電子コミックサービスの利用実態として、「無料で読んでいる」は61.5%、課金して「有料で読んでいる」は38.5%となった。
課金の有無を年代別で見ると、最小は10代の6.2%だった一方で、最多は50代で50.5%だ。50代が最も積極的に課金している理由について、調査元に聞いた。
50代以上でスマホ普及
oricon MEが2023年10月2日に発表した「電子コミックサービス」 利用実態データにある、電子コミックの利用頻度のグラフを見ると、50代の51.0%が「ほぼ毎日」見ている。60代は50.6%、40代が45.9%だという。上の年齢層ほど利用頻度が高い傾向だ。
J-CASTニュースBizがoricon MEに取材すると、50代以上でスマートフォンの保有率が向上し、かつコミック系アプリ利用者も40代・50代で特に増加しているとの説明があった。「閲覧方法もアプリ利用者が7割以上であることから、デジタルデバイスの普及やリテラシーの向上で、さまざまな世代が電子コミックサービスを気軽に利用できるようになった」のが背景だという。
課金に積極的な理由は、「年代が上がるにつれて経済的に安定する傾向にあることから、10代・20代といった若い世代に比べて趣味や娯楽に対する支出余力があるため」とみる。