「若者の酒離れ」はコロナ禍で進んだのか メーカーは「アルコール飲む人も飲めない人も」取り込みたい

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

ノンアル市場は拡大傾向

   サントリーホールディングスが2023年11月7日に発表した「ノンアルコール飲料市場の推移」(図3)によると、2016~20年に3000万ケースから3400万ケースまで微増していたが、21年には4009万ケースに、22年には4171万ケースに増加している。同調査資料には、ノンアル飲料について「新型コロナウイルス感染症拡大前(2019年)と比べると、『自宅内で飲んだことがある』人は6.1pt上昇しています」とある。

   サッポロホールディングスの2021年12月9日発表の「アルコール度数に関する消費者意識調査」(図4)によると、20代のうち家庭でノンアルコールを飲む割合は6.4%、アルコール度数0.01%~1%未満の微アルコールは8.0%、低アルコールの3%ほどは35.6%という結果だった。一方、5%以上のアルコール飲料の消費は、20代がどの世代よりも少なくなっていた。

   アサヒビールでは、若者を引きつける施策として、ノンアルコール飲料とアルコール飲料をどちらも楽しめる「SUMADORI-BAR(スマドリ・バー) SHIBUYA」を2022年6月、オープンした。同社を取材すると、開店から約1年で延べ3.6万人を集客したという。客層は20~30代が9割。20代女性が全体の7割程度と回答した。

「(酒を)飲む人が飲まない人・飲めない人と一緒に楽しむために、2、3人で来店されることが多いようです」
1 2
姉妹サイト