中田翔は移籍?命運握る山川穂高という存在 元巨人コーチが分析

    プロ野球巨人の中田翔内野手(34)の去就に注目が集まっている。海外フリーエージェント(FA)権を保有する中田は、宣言申請期限日の14日までに球団に申請書類を提出せず今オフの権利行使を見送った。今後は残留か移籍か模索するとみられるが、巨人で戦略コーチを務めた橋上秀樹氏(57)はJ-CASTの取材に移籍する可能性を示唆し、複数の候補を挙げた。

    今オフの権利行使を封印した中田の今後について複数のスポーツ紙が様々な見解を示した。日刊スポーツ(WEB版)は15日、中田がオプトアウトの権利を行使して今季限りで退団すると報じ、スポーツ報知(WEB版)は同日、球団と話し合いを進めトレード移籍の選択肢もあると伝えた。

  • 巨人・中田翔選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
    巨人・中田翔選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
  • 巨人・中田翔選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

「代打でという気持ちは全くない」

    中田が移籍することを選択した場合、複数の球団が獲得調査に乗り出す可能性が高く、橋上氏は「中田選手の場合は来シーズン試合に出たいというのが第1だと思います」とし、ソフトバンク、楽天、中日を移籍先の候補に挙げた。

    去就に関して不透明な状況だが「移籍する可能性は高い」と指摘し、「来季の構想外という感じがします。岡本(和真)選手が外野を守り、秋広(優人)選手がファーストに入るとか使いたい若手がいると思います。そこに外国人選手が入ってきたら岡本選手がファーストに回ることもあるでしょう。それを考えた場合、中田選手の必要性がなくなってしまう」と説明した。

    中田は今季92試合に出場し打率.255、15本塁打、37打点を記録。終盤戦はスタメン出場が減り代打での起用が多くなった。スポーツ紙などの報道によると、中田は10月に秋季練習中に来季に関して「代打でという気持ちは全くない」とスタメン出場へのこだわりをみせたという。

    橋上氏は中田の移籍のカギを握るのは西武・山川穂高内野手(31)だと指摘した。山川はFA宣言申請期限日の14日に権利を行使。スポーツ紙などの報道によると、ソフトバンクが獲得に向けて調査を行い、中日も興味を示しているという。

    橋上氏は中田の移籍先について「山川選手の動向次第で行ける球団が限定されてくると思います。そうなると山川選手のFAがある程度落ち着いた後に、興味を示した球団が改めて来季の構想を練った際に中田選手が必要となればトレードなどの話が出てくると思います。FAで移籍するよりも金銭、条件的に高く取れないと思いますが、試合に出たいということを考えればトレードなどの選択の方が中田選手に合うと思います」との見解を示した。

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