「戒めのFA宣言」山川穂高の行く先は 「条件面で太刀打ちできない」移籍候補はすでに一択か

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   西武は2023年11月14日、山川穂高が国内FA権を行使したことを公式サイトで発表した。

   山川は不祥事の影響により今季17試合の出場に留まったが、故障者特例措置に伴い国内FA権を取得した。西武は大幅減俸による単年契約を提示したとみられるが、山川は移籍も視野に権利を行使することを決断した。

  • 西武・山川選手(写真:CTK Photo/アフロ)
    西武・山川選手(写真:CTK Photo/アフロ)
  • 西武の発表より
    西武の発表より
  • 西武・山川選手(写真:CTK Photo/アフロ)
  • 西武の発表より

「自分自身を戒めることとなるのではないかとも考えました」

   山川は公式サイトを通じて出したコメントで、「野球から離れることだけではなく、社会から離れることまでも考えました。それでも、私の心から消えずに残り続けたことは、野球がやりたい、野球をさせて頂きたいという答えでした。プロ野球選手として恥ずべきことですが、ここまでの気持ちになったのは、これまでの野球人生で初めてのことです」と明かした。

   そして、次のような複雑な胸中をつづった。

「この私の意志を受け入れて頂けることがあるならば、ライオンズに居続けることが、ファンの皆様、球団の皆様に対する感謝の形、謝罪の形、誠意であるということも考えています。同時に、FA宣言が持つ、選手の権利として定められた制度という理解を超え、これまで聞くことがなかった声をお聞かせ頂くことで、自分自身を戒めることとなるのではないかとも考えました。FA宣言により西武ライオンズ以外の球団の考えを聞いた上で、残留か移籍の判断をさせて頂くことは、新たな野球人生へと歩ませて頂きたいという、私の一方的な願い、自分本位な意思のように聞こえてしまうであろうことも、重々承知しております。それでも、私が宣言させて頂くことで、何より、私自身のこれからの野球人生に対して、重い責任を持ち続けることの覚悟であることを、どうか少しでもご理解いただけたら幸いです」

   他球団の編成担当は、「ソフトバンクが獲得に名乗りを挙げたら決まりでしょう。西武残留なら権利を行使することは考えづらい。不祥事が起きる以前から、FA移籍ならソフトバンクと相思相愛とみられていた。条件面で太刀打ちできないし、ああいう不祥事があった選手を獲得することはリスクを伴う。うちはないね」と語る。

   ソフトバンク・山川の誕生に、待ったをかける球団は現れるか。(中町顕吾)

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