大手ビールメーカーでは、自社のウェブサイトでメーカー公認店のリストを公開している。
サッポロビールの場合、「THE PERFECT 黒ラベル」という注ぎ方や設定温度などが決められたビールを提供できる「認定店」がある。こうしたこだわった商品の提供により、店側の売り上げや集客に繋がっているのか。
認定店になるためにさまざまな条件
「THE PERFECT 黒ラベル」とはサッポロビールが提唱する注ぎ方や温度管理の品質管理を徹底したビールの名称だ。直営店の銀座「サッポロ生ビール黒ラベル THE BAR」などで提供しており、大阪や福岡でイベントを行うことで認知度を高めている。
「THE PERFECT 黒ラベル」を出せる店が、「認定店」だ。東京都内では、
・鮨処 順 銀座店(有楽町駅) 寿司店
・テング酒場銀座店(有楽町駅)焼き鳥店
・養老乃瀧 上野店(上野駅) 居酒屋
・羊肉炭火焼肉汁屋(新橋) ジンギスカン料理店
・幸運豚人 (中野駅) ヨーロッパ料理店
など1032店。全国では約6000店に上る。
「THE PERFECT 黒ラベル」認定店では、「3C」という「Creamy」「Clear」「Cold」の頭文字をとった品質体制を目指している。きめ細やかで口当たりの良いクリーミーな泡をつくる注ぎ方、清潔なグラスに注がれたクリアな味わい、ビール本来の味が楽しめる2~6度のよく冷えた状態でのビールの提供を飲食店に求められている。
提供するために認定店となるには、覆面調査やサッポロビール職員との面接もあり、さまざまな条件をクリアしなければならない。
都内にある認定店はJ-CASTニュースBizの取材に、「お店にいらっしゃるお客様の多くが『THE PERFECT 黒ラベル』を注文されます。一度注ぎでできた泡を捨て、二度目の注ぎでクリーミーな泡の層をつくるこだわった入れ方が人気の秘訣ではないでしょうか」と話した。