東京工業大と東京医科歯科大「合併」が決定 「東京科学大学」気になる入試科目を大胆予測

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「東工大のカラーがなくなることはない」

   住吉氏は、両大学の合併後に発生し得る入試の変化についても述べた。まず指摘したのは、両校の数学の問題の個性についてだ。

「東工大の数学は、配点が2次試験の40%(=共通テストは2段階選抜にしか使われないので全試験の40%)を占め、試験時間も5問で180分と長くかなりの比重が置かれており、発想力も必要で難易度の高い試験です。医科歯科大も同じく難易度は高いですが、高度な処理能力が求められる問題で、90分3問で配点の比重も特に高くはなく、両者のカラーは異なります」

   その上で、住吉氏は数学の入試問題の作成の過程について、「もし一本化された場合、数学を重視している東工大側が作成することになる可能性が高い。少なくとも東工大のカラーがなくなることはないだろうと思います」と予想した。

   東京科学大学を志望する受験生にとっては、2026年度入試以降の出題傾向が変化する場合、その発表がいつになるか不安かもしれない。これに対しては、

「少なくとも形式的なところについては、受験生の準備に影響のないように、遅くとも2年ほど前には公表に努めるようになっています。その上、大学としても募集に影響を及ぼしたくないでしょうから、早くに決まって公表されることが予想されるので、あまり心配する必要はないかと思います」

と述べた。

(J-CASTニュースBiz編集部 坂下朋永)

(2023年11月27日追記)記事中の住吉千波氏によるコメントの一部について、2025年度入試の発表に関する記述などを修正しました。また「医科歯科大には数学の専門家が恐らくいないため」という記述は誤認があり、削除しました。関係者の皆様にお詫びします。

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