格安スマホ「シェア」「満足度」ランキングの意外な結果 1位がそれぞれ違う理由を分析

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「格安スマホは、格安航空より頑張っています」

――格安スマホ業界の今後の展望についてどう考えていますか。どうしたら、シェア10%の壁を突破できるでしょうか。

調査担当者 これまで大手キャリアと格安スマホの差は、価格と通信品質でした。ただ、現在は通信品質の優れた大手キャリアが低価格プランを出しています。そのため、この状況を変える必要があります。

総務省も「モバイル市場競争促進プラン」で、大手キャリアによる寡占市場の問題を指摘しており、まずは総務省が、正しい競争環境を主導し、格安スマホがビジネスしやすい環境を整える責任があると思います。

また、格安スマホはメイン回線の競争だけでなく、サブ回線や法人回線など大手キャリアとの差別化を図っていくのが重要かと思います。

格安スマホだけでなく「楽天」や「ahamo」「Y!モバイル」「UQモバイル」など格安SIMでみると4割を超えるシェアとなります。航空業界に目を向けると、国土交通省の調査では、「格安航空」と呼ばれる「LCC」のシェアは約2割弱です。

格安スマホ単独では、再編もあり、10%シェアは高い壁ですが、「低価格通信サービス」と考えると、「格安航空」よりは高い水準といえるかと思います。

――なるほど。航空業界とスマホ業界を比べて、「格安航空」よりは頑張っているというあたり、「格安スマホ愛」に満ちた分析ですね。

調査担当者 はい。私は「IIJmio」を使っています。と言っても、サブ回線利用で、メインは「ドコモ」、サブに「povo」と「IIJmio」という感じです。

(J-CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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