「大手に負けるか」と懸命に頑張る格安スマホ
このスマホサービス特有の現象(?)はどういう理由からか。J-CASTニュースBiz編集部は、MMD研究所の調査担当者に話を聞いた。
――格安スマホがスマホサービス全体に占めるシェアの推移を見ると、2019年以降、2021年11月(9.3%)で底を打ち、その後、9.7%~9.9%で横ばい傾向が続いています。これは、格安スマホが伸び悩んでいるのか、それとも大手の安いサブブランド攻勢に耐えて頑張っているのか、どう見たらいいですか。
調査担当者 まず、ピーク後の2020年11月(12.3%にダウン)ですが、2020は格安スマホだった「楽天モバイル」が大手キャリアに参入し、新規受付を終了したり、KDDIが格安スマホの「UQモバイル」を吸収統合したりと、さまざまなことがあった年です。
次に、2021年11月(9.3%にダウン)ですが、2021年3月に「LINEモバイル」が新規受付を終了し、大手キャリアのオンライン専用プラン(ahamo、povo、LINEMO)が開始したことがさらに下がった要因になると思います。
しかし、2022年2月には9.9%に回復してからずっと横ばいですから、格安スマホも「大手に負けるものか」と、懸命に試行錯誤を続けている結果と考えます。