巨人、3投手獲得も「大きな戦力補強になるかといえば微妙」 カギ握るFA戦略、「やっかいな球団」と熾烈争奪戦か

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   プロ野球巨人の戦力補強に注目が集まっている。今オフはすでに2度のトレードを成立させ3人の投手を獲得。今後フリーエージェント(FA)戦線が本格化する中でいかなる補強をするのか。巨人で戦略コーチを務め、阿部慎之助監督(44)を指導した経験を持つ橋上秀樹氏(57)はJ-CASTの取材に、独自の視点からFA補強の候補を挙げた。

  • 巨人の本拠地・東京ドーム
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「今オフ最大の戦力補強はFA」

   巨人は日本シリーズ終了後の6日にアダム・ウォーカー外野手(32)とソフトバンクの高橋礼投手(28)、泉圭輔投手(26)の1対2のトレードを発表した。8日にはオリックスとの間でトレードが成立し近藤大亮投手(32)を獲得。課題の投手力強化に本腰を入れ、3日間で3投手を補強した。

   橋上氏は「今回のトレードはそれほど大きな戦力補強になるかといえば微妙なところだと思います」とし、「今年のオフの最大の戦力補強はFAでしょう。これが補強のメインになると思います。これから何人かFA宣言をする選手が出てくると思いますが、野手に関しては消極的だという感じがします。宣言をした何人かのピッチャーと交渉するのではないかと思います」との見解を示した。

   候補に挙げたのは、すでにFA権の行使を表明しているオリックスの山崎福也投手(31)、日本ハム・加藤貴之投手(31)、DeNA石田健大投手(30)。スポーツ紙の報道によると、加藤、石田ともに権利行使に関して熟考しているという。大リーグ挑戦を公言している楽天・松井裕樹投手(28)に関しては、大リーグとの交渉がまとまらなかった場合、候補に挙がるとした。

   橋上氏は今オフの補強ポイントとして「先発、中継ぎというよりは投手全体の質と量に厚みを持たせてレベルを上げていきたいという考えでしょう。その中でより良い配置を考えていくのではないでしょうか」とし、次のように持論を展開した。

「ソフトバンクは間違いなく補強に動かなければならない状況に」

「中継ぎの不安定さが際立っていたが、良いピッチャーならば先発でも中継ぎでも使える。先発を6人から7人集めたい。先発ローテーションに入れなかったピッチャーが中継ぎに回るという流れになるでしょう。巨人は若く実績のないピッチャーが多い。外国人投手は別として実績があるのは菅野(智之)投手や戸郷(翔征)投手くらい。ピッチャー全体の底上げ。質の良い駒を増やしてチーム内で競わせてシーズンが始まるころにどう配置するか。現場の人間の腕の見せ所でしょう」

   今オフのFA戦線でソフトバンクが巨人の最大のライバルになるとした。スポーツ紙の報道によると、ソフトバンクは今オフ大型補強が予想され、FAでは山崎、西武・山川穂高内野手(31)、広島・西川龍馬外野手(28)の調査をしているという。

   橋上氏は「ソフトバンクは間違いなく補強に動かなければならない状況にある」とし、「おそらく獲得したい選手が被ると思いますので巨人にとってはやっかいな存在になるでしょう。山崎投手は被る可能性が高いと思います」と指摘した。

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