「ふだん絶対に与えない」食べ物が...客の悪質エサやりに動物園困惑 命の危険も

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「エサの持ち込みはご遠慮ください」と貼り紙があったが...

「バターロールパンのようなものが2つありました。1つは、半分食べ終わっており、もう1つは、一口だけ口を付けていました。ヤギがちょっと食べかけたのだと思います。ただ、美味しくなかったようで、興味を失っている状態でしたね」

   國立さんによると、ヤギがパンを食べれば、1つ目の胃で異常発酵し、ガスがたまってお腹がパンパンになる鼓脹症になる恐れがある。牛のように、一度飲み込んだ食べ物を再び口の中に戻して嚙み砕く反すう動物に見られる症状だという。

   この症状になると、他の物が食べられなくなり、命に関わってしまう。幸い、ヤギの親子は、お腹が膨れておらず体調はいいと、國立さんは明かした。

   どうぶつ縁では、キャベツやニンジンなどのエサをバケツに入れて販売しており、入り口など数か所に、「エサの持ち込みはご遠慮ください」と貼り紙が出されている。

   それでも、一部にマナーを守らない客がいるという。

   22年8月は、腐りかけて黒くなったニンジンをエサにやる客が出て、どうぶつ縁の公式Xで「少し悲しいことがありました・・・」と報告し、こうした行為は許せないと訴えていた。

「その後も、野菜の持ち込みは、月に1、2回ほど見つけることがありました。今回のパン持ち込みは、反すう動物によくありませんので、再度投稿することにしました。動物の飼料が高騰して大変な中で、切り詰めて干し草などを与えています。惜しげもなくエサをやっても、すべてが台なしになってしまいますので、持ち込まないよう本当にお願いしたいです」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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