FA行使の山崎福也に「破格オファー」の可能性 「マネーゲームになったら太刀打ちできない」元楽天ヘッドが挙げた球団

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   プロ野球オリックスの山崎福也投手(31)が2023年11月7日、国内フリーエージェント(FA)権を行使することを発表した。今季年俸6000万円(金額は推定)は人的、金銭の補償が生じないCランクとみられ、複数球団の争奪戦が予想される。J-CASTは、楽天の元ヘッドコーチで西武、巨人などでコーチを歴任した橋上秀樹氏(57)に移籍先の有力候補を挙げてもらった。

  • オリックスの本拠地・京セラドーム
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「普段から打席に立つことを望んでいるのかなと」

   山崎は今季先発ローテーションの一角として23試合に先発し11勝5敗、防御率3.25をマーク。プロ9年目で初めて2桁勝利を挙げチームのリーグ優勝に貢献した。日本シリーズでは第4戦に先発し4回を投げ6安打3失点(自責2)だった。

   スポーツ紙の報道によると、ソフトバンク、ヤクルト、DeNAが獲得に向けて調査を行っているという。橋上氏はこの3球団に加え、投手力強化が課題の巨人が獲得に動く可能性を示唆し、4球団による争奪戦を予想した。

   橋上氏は「どこのチームに行っても役割(先発)は変わらないと思います」とし、次のように持論を展開した。

「打者としての能力も高い。日本シリーズで楽しそうにバッティングをしていた姿を見ると普段から打席に立つことを望んでいるのかなと思います。そうなるとセ・リーグに行くのかなという気がします。埼玉県出身ということもあり在京のセ・リーグでいうとヤクルト、DeNA、巨人の3球団が有力になってくる。CランクなのでヤクルトやDeNAでも十分に手が出せるでしょう」

「条件は破格なものになるでしょう」

   一方でソフトバンクが今オフ大型補強に乗り出すとし、山崎獲得に動いた場合、破格の条件を提示することが見込まれると予想した。

「マネーゲームになるとソフトバンクが手を挙げた時点で可能性が非常に高くなる。ソフトバンクも来季に向けて必死だと思います。条件は破格なものになるでしょう。Cランクの選手にどれだけの条件を提示するか分かりませんが、マネーゲームになったらどこも太刀打ちできない。同一リーグにFAで選手をもっていかれると、相手の戦力がプラスになり自分のチームの戦力が削がれ両面でマイナスになる。オリックスからしてみれば同一リーグへの流出は避けたいところでしょう」

   複数球団による争奪戦が予想される中、山崎に求められるのは大きな貯金ではなく1年間きっちりローテーションを守ることだという。

   橋見氏は「山崎選手は変化球中心の軟投派のピッチャーで技巧派の典型です。色々な球種を使ってバッターのタイミングをずらすタイプで1年間コンスタントにローテーションを崩さず投げてくれる。これが山崎選手に求められるものだと思います。貯金を作るにこしたことはないですが、球団は山崎選手に他のピッチャーに負担をかけずに1年間ローテーションに穴をあけずに投げてもらいたいと思っているでしょう」との見解を示した。

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