オリックス山崎福也FA、狙うのはセ2球団か 打撃も魅力、スカウト警戒「打者としても厄介」

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   オリックス・山崎福也が2023年11月7日、国内FA権を行使する意向を表明した。今季は自己最多の11勝をマーク。リーグ3連覇に貢献した左腕は今季の推定年俸6000万円で人的補償が発生しないCランクであることから、他球団にとっては「お買い得」に映る。複数球団による争奪戦になる可能性が高い。

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「投手が打席に立っていると思わない方がいい」

   山崎の魅力は投球だけではない。野手顔負けの打力は目を見張るものがある。日大三高では「5番・投手」で、3年春に出場した選抜大会で大会タイ記録の13安打をマーク。投打にわたる大活躍で準優勝に導いた。明大を経てオリックスにドラフト1位で入団。指名打者制のパリーグのため、打席に立つ機会は少ないが、卓越した打撃センスは健在だ。

   昨年にヤクルトと対戦した日本シリーズ第2戦では、3回1死三塁で先制の右前適時打。今年の交流戦でも6月16日のヤクルト戦(神宮)で2回に先制の中前適時打を放つなど3打数2安打と輝きを放ち、本職の投球でも7回4安打1失点ときっちり抑えて勝利に貢献した。

   他球団のスカウトは、「打撃に関して言えば、アマチュアの時からミート能力が天才的。プロに入って打席にほとんど立っていないのにきっちり変化球にアジャストできるし、直球にも振り負けない。セ・リーグの球団に移籍したら、打者としても厄介です。投手が打席に立っていると思わない方がいい」と警戒を強める。

   セ・リーグは投手の打力が大きなプラスアルファになる。先発陣の層が薄いヤクルト、DeNAが獲得に乗りだす可能性があるとみられ、今後の動向が注目される。(中町顕吾)

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