俳優の神木隆之介さんが2023年11月6日放送の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)にゲストで出演。25歳のとき、役者を続けるか心底悩んだ過去を明かした。
「ヒットさせなきゃいけない」主演のプレッシャーに押しつぶされそうに
30歳にして芸歴28年の神木さんが、同番組で出演するのは14歳のとき以来の約16年ぶり。番組では朝ドラ「らんまん」(NHK)をはじめとして、数々の主演を務めてきた神木さんの素顔に迫った。
生後すぐに大病で死に直面したという神木さん。幸いにも回復したが、母親が「生きていた証を残したい」との思いで芸能事務所に入れ、2歳の時にCMデビューを果たし、以降順風満帆な活躍を続けてきた。しかし、「23、4歳くらいのときですかね、映画で主演させていただいたことがあって。映画に入る前に、『ヒットさせなきゃいけない』と。『役者を辞める覚悟でやりなね』と言われたことがありまして」と、主演はスタッフらの人生を背負っていることでもあると、大きなプレッシャーを感じていたと告白する。
神木さんには役者の経験しかない。「会社に勤めたこともなければ、バイトもしたことがない。それで自分を徐々に変に追い込んでいくみたいな感じになってしまって...」と苦しんでいると、そうした異変に気が付いた母親から心配の声が。そこで神木さんは思い切って「今後失敗を恐れて、ずっとこの先何十年もこの仕事をやっていくのが怖くてたまらない」と悩みを打ち明ける。
すると、母親は「私はあなたを息子として見ている。元々は私が生きている証を作りたいと思ってこの業界に入れた。だけど、もうその願いは叶っている」とキッパリ。「決して、この業界にいるから息子を愛しているというわけじゃない。息子として愛している。私の願いは、一人の息子として、楽しく笑顔で生きていれば、職業関係なくそれで十分。それが私の一番の幸せだ」と答えたといい、神木さんは「これがすごい救いになったんですよね」と安心。それ以来、「今はそこまで辞めるつもりはないですけど、辞めてもいいんだって。辞めても母は悲しまないんだって思ってからすごく楽になりました」と、現在の心境を振り返るのだった。