中日は山川穂高、中田翔の獲得に動くか 「4番・一塁」が補強ポイントに

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   FA宣言が2023年11月6日に解禁された。権利を保有している選手は14日までに行使するか決断する。

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「中日に一番必要な人材は...」

   野手陣で注目されるのは山川穂高(西武)、中田翔(巨人)の両主砲だ。山川は本塁打王を4度、打点王を1度獲得の実績を持つスラッガー。今年は知人女性に強制性交等の容疑で東京地検へ書類送検され、8月に不起訴処分に。球団から「公式戦の無期限出場停止」の処分を下されたが、長距離砲としての他球団の評価は依然として高い。中田は度重なる故障の影響もあり、今季92試合出場で打率.255、15本塁打、37打点と不完全燃焼に終わった。日本ハム時代は「不動の4番」で打点王を3度獲得し、一塁の守備でもゴールデングラブ賞を5度獲得している。スタメン出場へのこだわりは強いが、阿部慎之助新監督は岡本和真を一塁で固定する方針を明言している。中田は残留を選択した場合、出場機会が激減することが予測され、FA権を行使する可能性は十分に考えられる。

   2人の和製大砲の獲得に乗り出すか、注目されるのが2年連続最下位に低迷した中日だ。今季の390得点はリーグワースト。DeNAから移籍した細川成也は打率.253、24本塁打、78打点と期待以上の活躍を見せたが、他の選手たちが物足りない。ビシエドは打率.244、6本塁打、23打点と衰えが顕著で、石川昂弥も打率.242、13本塁打、45打点と物足りない。

   スポーツ紙記者は「中日に一番必要な人材は『4番・一塁』でポイントゲッターになれる選手。山川、中田は補強ポイントに合致する。他球団とのマネーゲームになったら厳しいが、チーム再建に本気度を示すなら獲得を検討するべきでしょう」と強調する。

   中日は18年オフに当時日本ハムからFA権を行使した大野奨太が移籍して以来、FAで獲得した選手はいない。今年は外部補強に動くか。(中町顕吾)

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