回転ずしチェーン最大手あきんどスシロー(本社・大阪)が運営する「スシロー」は、2023年9~11月の3か月間で、全国9店舗を閉店する。
親会社「FOOD&LIFE COMPANIES」の2023年度9月期の通期実績は、前年比で全店売上高は94.5%、既存店売上高91.6%となっている。閉店の多さと関係があるのだろうか。あきんどスシローを取材した。
国内総店舗数は業界最多
スシローの国内総店舗数は、2023年10月末の段階では639店舗で、業界最多だ。しかし、9 ~11月に以下の店舗が閉店する。
釧路店 11/30閉店
狭山店 11/30閉店
戸塚深谷店 11/30閉店
東大阪花園店 11/12閉店
スシローTo Go垂水駅店 9/30(土)閉店
スシローTo Goせんちゅうパル店 9/30(土)閉店
清水駒越店 9/30(土)
綱島店 9/30(土)
金沢古府店 9/30(土)
※「スシローTo Go」は持ち帰り形態の店舗
一方、同期間に国内で新規オープンするのは2店舗。つまり、7店舗の純減となる。
閉店数と売上高の関係は?
他チェーンと比較しよう。「くら寿司」は、国内総店舗数が今年9月末時点では544店舗。9~11月に閉店するのは、10月15日の「南大沢駅前店」と1店舗だ。なお業績を見ると、2022年11月~23年10月までの通期全店舗売上高が対前年比109.3%、既存店売上高は同103.2%となっている。
ゼンショーホールディングス(本社・東京)の運営する「はま寿司」は、国内総店舗数が今年8月末段階で582店舗。9~11月に店舗改装に伴う数か所の休業はアナウンスされているが、閉店情報は非公表だ。
また、はま寿司は通期単体での売上高を公表していない。すき家やココス、ジョリーパスタなどゼンショーの外食事業全体の売上高は、2023年3月期(22年4月1日~23年3月31日)が前年同期比18.4%増だった。
店舗減の理由を聞こうと、あきんどスシローを取材した。広報部に、2023年度通期の売上高が影響しているのかを質問したところ、
「さまざまな状況から総合的に判断し閉店を決定しました。個々の店舗の閉店の詳細はお伝えしておりません」
との回答だった。