プロ野球日本ハム、阪神の元投手で阪神の投手コーチを務めた金村曉氏(47)が2023年11月6日に公開されたユーチューブチャンネル「野球いっかん!」の動画で、国内フリーエージェント(FA)権を保有する西武・山川穂高内野手(31)について「FA権を行使したほうがいい」との見解を示した。
「『何が何でも残ってくれ』という提示ではない」
日本野球機構(NPB)は10月23日にフリーエージェント(FA)有資格者106人を公示し、山川が新たに国内FAの資格を得た。去就が注目される中、スポーツ紙の報道によるとソフトバンクが獲得へ調査しており、西武は残留要請をした上で単年契約を提示したとみられる。
動画の中でスタッフから「山川さんがFA宣言するのではないかと」と質問されると、金村氏は「するでしょうね」と即答し理由に言及した。
「今朝記事が出ていたが、どうやらライオンズは単年契約を提示するらしいんですよ。これは『何が何でも残ってくれ』という提示ではないと思っていて『どうぞ出てもいいですよ』と。しかも1年契約もだいぶ年俸を下げた提示だと思う。これは見ものですね。どこが手を挙げるのかと」
山川がFA権を行使すればソフトバンクが獲得に名乗りを上げる可能性がある中、金村氏は候補として中日を挙げた。中日は打撃が大きな課題で、右の大砲である山川は補強ポイントに合致する。
「後悔のないようにやってほしいなと思います」
金村氏は「中日は今年色々な選手が戦力外でいっぱい出ている。支配下の枠があるが(FAで)動いた方がいいのではというくらい中日で活躍できそうな選手はけっこういると思う」とし、「(立浪監督は)3年目にかけている部分は相当ある。ファンの方から厳しい声を浴びながらですから何としても形にしたいと。勝つということが1番ファンを納得させることなので。そこに関しては球団も絶対バックアップしてくれるはず」とした。
スポーツ紙などの報道によると、西武の渡辺久信ゼネラルマネジャー(58)が5日に山川と残留に向けて交渉に入っていることを明かしたという。FA権を行使するための手続きがスタートした6日に山川の動きはなかったという。
山川の権利行使について金村氏は「(西武は)高橋光成(投手)のポスティングを容認しなかったので資金的にもという部分はあると思う。そういう色々な兼ね合いがあると思う。山川選手には色々な声があるけれども彼の野球人生、野球選手生命は短いので、そこの決断というのは、何を言われようが自分でやってきてFAの権利を取得したわけなので、何を言われても行使した方が良いと思うし、後悔のないようにやってほしいなと思います」との見解を示した。