プロ野球・阪神タイガースが2023年11月5日、日本シリーズでオリックス・バファローズを下して38年ぶり二度目の日本一に輝いた。
ファンが歓喜に沸くなか、X(ツイッター)では前回優勝時に販売された未開封の「優勝記念ウイスキー」が掘り起こされ、注目を集めている。J-CASTニュースは6日、2人の投稿者から話を聞いた。
祖父が阪神ファンで「仏壇に置いとくね」
話題となっているのは、「HANSHIN Tigers 1985 セ・リーグ優勝」と書かれた瓶入り720ミリリットルのブレンデッドウイスキーだ。ラベルは縞模様で、赤い「V」の字が記されている。瓶の首には阪神のロゴも。製造者はアルコール事業を手がける三楽(現:メルシャン)だ。
Xユーザーの「皇城模型-sumeragi model-(@ft_Ssetsuna)」さんは、「天国の祖父よ...次勝った時飲むって言ってたよな...仏壇に置いとくね...」と写真を披露。外箱もあり、内側には金の布が敷かれていた。自身は野球ファンではないものの、「きっと天国で祖父も喜んでると思います」と勝利を祝した。
取材では、「祖父が前回阪神が優勝した時に買ってた遺品です」と明かす。ウイスキーはこれまで祖父母宅にあり、祖母から話を聞いて取り出した。ただ自身は未成年で、家族では叔父しかウイスキーを飲める人がいないため、「まだ保管しておくかもしれません」。今も仏壇に供えてあるという。
阪神ファンだったという祖父については「あまり熱心では無い印象でした」と振り返る一方、母から聞いた話では「いつも試合を見て楽しそうにしていた」と伝える。
実際に開栓した人も...ウイスキーの味は?
優勝3日前から「とうとうこれを...これを開けることになるのか!38年前の優勝ウイスキーを!」と存在を匂わせ、開栓に至ったのは「こまいぬさん(@koma_inu_san)」さん。
阪神をめぐっては、「小さい頃から2003年の頃の星野監督で優勝する位迄はファンでした」としつつ、「その後は他の趣味や在阪ではない事でファンからは離れ、最近TVなのでちらちらとみる位でした。WBC優勝で帰ってきた、所謂ニワカ組です」とファン歴を取材に明かす。
ウイスキーは、「当時はそんなに珍しい物でもなく、東京圏のデパートでも買えるものだったと記憶しています」。開けずにいたのはこのような思いがあった。
「結婚を機に父から譲り受け、前述の2003年や2005年にも開けようとしていましたがご存じの通り日本一にはなれず、ならば日本一になった時に開けてやろうと思って未開封でおいて居りました」
実際に飲んだウイスキーの味は「とてもおいしかった」と感想を伝える。
「瓶詰では熟成しないと聞いていましたしそこまで高級酒ではないと聞いていましたが、やはり38年という時間で味がかなりまろやかになったと思っています。今まで飲んだウイスキーの中でも1・2位を争う味でした」
もし発売された場合、今回の優勝ウイスキーを購入するか尋ねたところ、「是非今回発売されたならまた購入したいですが、流石に近々で開封出来る様に願っています」という。