福岡県中間市の福田健次市長(63)が会合のあいさつで「あいさつとスカートは短い方がいい」と発言し、批判を受けて謝罪した問題は、別の角度からも波紋を広げていた。お笑いコンビ「博多華丸・大吉」の漫才には、「スピーチとスカートは短いほうがいい」というくだりがある。つまり、「パクった」という指摘だ。
「パクられた」側の博多華丸さん(53)が出演するレギュラー番組「華結び」(RKBラジオ)の2023年11月4日の放送では、この話題が登場。華丸さんは、このフレーズの受け止められ方は「言う人、言う場面、状況とかにもよる」。福田氏が正式な形で陳謝したことで事態が大きくなったとみており、「そんぐらい、いいっちゃないと?と、俺は思うけどね」と話していた。
「言う人、言う場面、状況とかにもよると思うよ?」」
福田氏の発言は10月10日、プロ野球独立リーグに所属するチームのシーズン報告会のあいさつで出た。12日になって、記者団に対して
「場を和ませようという意味で使わせていただいた」
「公職である立場としたら、もっとしっかりと考えてから言葉を発しないといけない」
などと陳謝していた。
一方の博多華丸・大吉の漫才は、乾杯の音頭をテーマにしたもの。比較的有名なのが11年の「THE MANZAI」で披露したネタで、華丸さんが「つかみ」として「スピーチとスカートは短いほうがいい」と口にする。短い方が~の直後に「長めのスカートが好きな私は...」と続くバリエーションや、相方の大吉さん(52)が
「常とう句?決まり文句?でもちょっと古いしさ、若干セクハラなんで、そこやめません?」
と突っ込む場面もある。
ラジオ番組では、福田氏の発言は「華丸さんのネタの『つかみ』ではないんですか」というリスナーからの指摘に応える形で、華丸さんは「別に俺らのネタじゃないからね。昔から言ってる親父ギャグの一つ」と応じた。
リサーチャーの木下貴信さん(46)が「あれ(福田氏の発言)も駄目なんですね」と水を向けると、華丸さんは「いや、言う人、言う場面、状況とかにもよると思うよ?」。文脈によって受け取り方が変わるとの見方だ。