初めて日本の首相が演説することは「光栄」
マルコス氏が24年2月に来日した際、岸田氏は24年3月に政府開発援助(ODA)と民間投資を合わせて、フィリピンのインフラ整備などに6000億円の支援を行うことを表明している。同紙の別の記事では、ミゲル・ズビリ上院議長が演説後のインタビューで、この支援に触れて
「岸田氏は本当に素晴らしいメッセージを伝え、この国(フィリピン)に多くの援助を提供することを約束した」
などと述べたと報じた。ズビリ氏は、岸田氏の演説は「歴史的」で、初めて日本の首相が演説することを「光栄」とも述べたという。
デイリー・トリビューン紙は、「日本はアジアにリーダシップを示す」の見出しで、演説内容を詳報。「世界を『分裂や対立ではなく協力へと導く』決意を表明した」などと伝えた。
国営フィリピン通信社(PNA)は、岸田氏が演説でFOIPの取り組みについて言及したことに触れ、演説を聞いた議員の反応を「岸田氏、WPS保護で下院議員を鼓舞」の見出しで伝えた。WPSは「西フィリピン海」の略で、日本では「南シナ海」と呼ばれている地域だ。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)
Members of the House of Representatives are upbeat about intensifying efforts to further protect the country’s interest in the West Philippine Sea following the speech delivered by Japanese Prime Minister Fumio Kishida. https://t.co/HmF2NiYeZb
— Philippine News Agency (@pnagovph) November 5, 2023