あやなん&しばゆー夫妻、セカンドパートナー公表で「子どもが心配」の声 実際の影響は?専門家が解説

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   YouTuberのあやなんさんが、自身と夫で人気YouTuberグループ「東海オンエア」のしばゆーさんにそれぞれ「数ヶ月ほど前から夫婦公認でセカンドパートナーが存在しています」と2023年10月30日、X(旧ツイッター)で明かした。この告白に対し、Xでは夫婦の間に2人いる子どもへの影響や心理的な負担について心配する声が寄せられている。

   専門家はJ-CASTニュースの取材に対し「倫理的な問題と子育てとは分けて考えた方がいい」とし、「セカンドパートナーがいようといまいと、子どもに対してきちんとした養育をしていれば影響ありません」と見解を述べた。

  • あやなんさん公式インスタグラム(ayachan_0619)より
    あやなんさん公式インスタグラム(ayachan_0619)より
  • あやなんさん公式X(@ayachan0619)より
    あやなんさん公式X(@ayachan0619)より
  • しばゆーさん公式X(@TOKAI_ONAIR)より
    しばゆーさん公式X(@TOKAI_ONAIR)より
  • あやなんさん公式インスタグラム(ayachan_0619)より
  • あやなんさん公式X(@ayachan0619)より
  • しばゆーさん公式X(@TOKAI_ONAIR)より

セカンドパートナーの有無よりも「子どもにきちんと向き合うスキルと時間」が重要

   あやなんさんはXで「私たち夫婦と、パートナーの2人合わせて4人でのディナーもして家族にも紹介済みです。見てる皆さんは子どもの心配をすると思いますがそれも心配無用です。本当にそれだけは余計なお世話なのでこんな家族もあるんだなって感じで見ててください」と訴えた。しばゆーさんも30日に自身のXで「子供たちは周り全員で協力して育ててますし俺も昨日公園一緒に行ったりしてるのでご心配なさらず!」と投稿している。

   常磐大学人間科学部心理学科の秋山邦久教授は「このご家族の全体を見ているわけではないので、一般論になる」としたうえで、今回のような問題は「いわゆる倫理的な問題として話す人が多いのですが、それと子育てとは分けて考えた方がいい」とする。

   子どもへの影響については「セカンドパートナーがいようといまいと、親が1人であろうと2人であろうと、きちんとした子育てスキルを持って、子どもに対してきちんとした養育をしていれば、影響ありません」とした。

   秋山教授は「子育てには子育てスキルが必要」といい、次のように見解を示した。

「子育てとは本来、世話をするということです。年齢が小さいほど、世話をする時間は長くなります。赤ちゃんの時には24時間世話が必要になりますし、幼い子どもであれば、例えば旦那さんがセカンドパートナーと関わっている間は奥様が子どもと関わる。あるいは、奥様がセカンドパートナーと関わっている時には、旦那さんがきちんと子どもと関わる。あるいは両方がセカンドパートナーのところに行っている場合には、おじいさま、おばあさまやボランティアの方など第三者がちゃんと関わっていれば大丈夫です。そういうサポート体制があるのか、あるいはご夫婦のコミュニケーションがちゃんと取れて、役割分担ができているかということが重要です。それができていれば、他者がとやかく言う問題ではないと思います」

   養育者についても、「実のお父さん、お母さんだけが子育てをするべきだという考え方は、現状には当てはまりません。さまざまな家族形態の中で、子どもにきちんと向き合うスキルと時間をきちんと大人が作るということが大事です」とした。

あやなん夫妻は「コミュニケーションをとって上手にやったんじゃないかと思います」

   秋山教授は子どもの養育者同士の関係の重要性について、両親が不倫で離婚して不安定になってしまった子どもがいた場合を例に

「夫婦が不倫をしている時はたいてい、夫婦関係が悪くなってギスギスしているもので、(不倫や離婚そのものよりも)そちらの方が子どもにとって良くありません。子どもは離婚前からそういう状況に置かれているわけですが、両親がいるうちは誰も気づきません。ところが、離婚した瞬間に周りが『あのおうちは離婚されて子どもが可哀想ね』と注目すると、子どもが不安定になっているというわけです。 ギスギスした夫婦が別れて、お母さんと子どもだけ、あるいはお父さんと子どもだけで過ごして少しすると、子どもが落ち着いてくるということは、臨床の世界ではよくあります」

と説明し、あやなんさんとしばゆーさんの家庭について次のように見解を述べた。

「セカンドパートナーがいることを(正式な)パートナーに言わないケースもあります。でも今回は、お2人とも、『自分にはセカンドパートナーがいますよ』ということを相手に伝えて、コミュニケーションをとっているようです。なので、その点では上手にやったのではないかと思います」

きちんと子育てがされない場合の影響は

   秋山教授は、きちんとした子育てがされなかった場合に起きる子どもへの影響について、次のように説明した。

「自我が生まれる前の赤ちゃんの時期に養育者と関わってないと、愛着障害という症状が形成されてしまいます。例えば、人との距離が取れない、反対に人を寄せ付けなくなるなどです。安全基地がないので、常にどこかに不安を抱えているようになります。

自我が形成される2歳以降に、例えばセカンドパートナーが出てきてお父さんやお母さんとの関わりがなくなった場合などは、今度は対人関係の不安が強く出てきたり、攻撃性が強く出てきたりします。他の子を叩くなど、さまざまな問題行動が生じることが多いです。子どもの場合は心がまだしっかりしていないので、大人のように落ち込むというよりは、攻撃性やかんしゃくなど行動面で出ることが多い。

もう1つは、身体症状が出やすくなります。例えば爪を噛む、赤ちゃん返り、おねしょ、あるいは嘔吐など。子どもの年齢によって起き方が変わりますが、このような問題が起きる可能性が高いです」
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