インバウンドに行楽シーズンでホテルとれない 東京と大阪は簡易宿泊所が満室、料金はコロナ前の3倍も

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外国人に加え国内の観光客が出かける季節

   日本政府観光局の作成した「月別訪日外客数および出国日本人数」(図1)によると、コロナ以前の2019年の訪日外客数はほとんどの月で240万人を超えている。特に4月と6月、7月が300万人近い。唯一数字が下がっているのは2019年9月の227万人だ。しかし、2023年のデータでは218万人と、7月に次いで訪日客の多い月となっている。

   むろん観光客は、外国人だけではない。秋は行楽地に出かけよう、紅葉を見に行こうと国内の旅行需要が喚起される季節だ。

   東京・大阪に外国人客が多い理由を、日本政府観光局広報担当者に聞いた。

「訪日客で大都会を観光したいという人は多い。一方、コロナ以降の訪日外国人客の動きを見ると、航空路線の回復で成田空港、羽田空港、関西国際空港での出入国の増加が顕著になっている。団体客では、日本観光のゴールデンルートである東京から来日して大阪に抜けていく経路をたどる人も多い」

   さらに、「全員ではないが、東京や大阪に拠点となる宿を取っておいて、各地に公共交通で観光に出かける訪日客もいるため、東京や大阪のホテルが取りづらくなっているのではないか」とも答えた。

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