プロ野球ソフトバンクの今オフの戦力補強に注目が集まっている。ソフトバンクは森唯斗投手(31)、嘉弥真新也投手(33)、上林誠知外野手(28)ら実績のある選手を戦力外とし戦力の整理に入った。今オフはV奪回へフリーエージェント(FA)に参戦し大型補強が見込まれる。元楽天のヘッドコーチで西武、巨人などでコーチを務めた橋上秀樹氏(57)は、J-CASTの取材に独自の視点で補強候補の名を挙げた。
「ソフトバンクは今、選手の入れ換えの時期に来ている」
スポーツ紙の報道によると、ソフトバンクはFAでの獲得に向けて西武・山川穂高内野手(31)、オリックス山崎福也投手(31)、広島・西川龍馬外野手(28)の調査をしているという。巨人の中田翔内野手(34)も候補に挙がっており、ソフトバンクの今オフの動向に注目が集まる。
支配下の9選手を戦力外とし、支配下の外国人野手は全て退団の見込みで総入れ替えになるとみられる。橋上氏は「ソフトバンクは今、選手の入れ替えの時期に来ている」とし、オフの戦力補強に言及した。
「ここ数年勝てていませんのでソフトバンクにとっては由々しき問題です。それだけにFAは例年以上に予算を注ぐことが予想される。来季は小久保(裕紀)監督という選手時代にソフトバンクの看板だった人間が監督をやるので、フロントとしても全面的にバックアップをして戦力補強に力を入れると思います」
橋上氏はソフトバンクが山川と中田の両選手をFAで獲得する可能性があるとし、10月に行われたフェニックス・リーグで山川がサードの守備に就いたことを理由に挙げた。
「今オフの補強は来年にかける本気度を見ることが...」
「山川選手がフェニックス・リーグでサードを守ったことで両選手を獲得する可能性が出てきたと思いました。山川選手をサードに持って行って中田選手をファーストで起用するのがはまる。両選手ともに守備をファーストと考えてしまうとどちらかとなるが、山川選手をサードで起用することができればソフトバンクのFA戦略の幅が広がる。私が西武でコーチをしていた時に山川選手の出場機会を増やすためにサードの守備の練習をさせたことがある。ソフトバンクの戦力増強は急務。そう考えれば山川選手と中田選手両方取りに行く可能性はあると思います」
楽天、西武のコーチ時代、ソフトバンクの強さを目の当たりにした橋上氏は、ここ数年のソフトバンクの戦力は投手力、攻撃力ともにかなり落ちていると指摘し、今オフの大型補強は必至だとした。
橋上氏は「ソフトバンクは全ての面で補強せざるを得ないでしょう」とし、「監督が代わったこのタイミングで大補強を敢行してチーム全体を変えることを考えているのではないでしょうか。育成だけに頼っていると時間がかかるので、来季優勝するためにはFAと外国人選手の補強になるでしょう。今オフの補強は、来年にかける本気度を見ることが出来ると思います」との見解を示した。